某ゲーム機
何か疑ってるようなので、全員をここに召還してあげた。
ガー、シロ、チョロ、レイ、ヒヨ、改めて一斉に揃うと多いな。
1匹づつが大きくないから良いけどさ。
そう考えると大きいのが居ないな。
モンスター型に変身した時のケロが最大だわ。
「ファントム2匹?! アリ? それにしては何か変なような……。スライムにクロヒョウですか?!」
そうです。
そしてポチが来ない……。
また拒否されたようだ。
もうナミちゃん専用ポチなのかな。
今に角が生えて赤くなるのだろうか?
「凄いですね……。だ、だが、私も負けてませんよ!
こう見えても私は従魔を捕まえてコントロールする事に長けているんですから!
仲間からは『キフミはコントールが上手い』略して『フミコン』と呼ばれています!」
アウトー!
その略はアウトー!
某ゲーム機の略称そのままじゃないか!
ナグラさんも気づいたようで、変な顔をしている。
そして俺の方を見て驚きの一言を発した!
「ちょっと。いくらフミコンだからって『俺のカセットをフミコンに課長○Nするぞ!』とか考えるんじゃないわよ?」
「考えるか!!」
下ネタを言うんじゃありません!
そんなの閃きもしなかったわ。
ナグラさんをスルーして、新たにキフミさんを見る。
どうやら従魔を召還するようだ。
何かムニャムニャ言っているけど、召還するのに呪文とか必要なのかな?
召還されたのは、熊だった。
熊なんだが……白と黒の毛なんだよね。
パンダじゃん! これパンダじゃん!
もう1回言うよ。これパンダじゃん!
鑑定してみると、『白黒熊:レベル50』となっていた。
パンダって『大熊猫』って書くんじゃないのかよ?!
まぁ、白黒熊の方がパンダっぽいけどさ。
そして、何故か俺の従魔とキフミさんの従魔とバトルをする事になった。
私の従魔の方が可愛いって言うんだもん。
そのまま言い合いになって、バトルで白黒つけましょうとなったのだ。
パンダが居るだけにってか?!
場所はギルドの裏手。
馬車が置いてあった所だ。
どうやって戦うのかと言うと、カードバトルのような感じ。
つまり従魔を1匹づつ出して、レベルの高い方が勝ち。
ただそれだと高レベルの従魔が1匹居れば良い事になってしまう。
俺の場合トムさんを出せば他の従魔が必要なくなってしまう。
なので、5匹勝負で、勝ち抜き戦ではなく1対1だ。
1度使った従魔は使用不可能。
なので、トムさんはワイルドカードのようなものだ。
出せば相手が誰でも確実に勝てるが、レベル10とかに使ったら損だ。
使い所を考えないとな。ここが主人の頑張る所だ。
ま、負けたく無いので運を使いますけど?
俺が出す順番は、
1、シロ・レベル100
2、ヒヨ・レベル10
3、ケロ・レベル75
4、チョロ・レベル40
5、トムさん・レベル200
と決めた。
トムさんを使うのかって? 当然ですよ?
レベル100超えが2匹も居るって汚いって?
勝つ為ですよ? 何か?
当然、全勝しました。
相手は、75→5→25→20→75、というレベルの従魔を出してきたので。
「か、完敗です……。でも、もっと集めてきますからね!
今度は『スーパーフミコン』になって帰ってきますから!!」
だから~、アウトだっつーの!!




