表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
641/949

ギャンブル用のダンジョン

「福田君さ、え~とグランザム?でダンジョンを1つ潰したよね」

「はい。潰しましたね」

「アレの代わりを1つ作るんだけどさ、カジノの町の横に作らないか?」

「えっ? 町の横にですか?! 大丈夫なんですか、それ?」

「理に適ってるから大丈夫。大森林側に作るから」

「あぁ、魔力を吸収する為、でしたっけ。って成長しませんか?!」

「今はもう大分と大森林の魔力も減ったから問題無いよ」


それなら良いけどさ。

でも、ダンジョンを作るくらいで、冒険者が来るかなぁ。

ある程度は来ると思うけどさ、そこまで需要は伸びない気がする。

だって、ギャンブルの町だし。ダンジョンで稼ぐなんて安定した事には興味無さそう。


「で、ダンジョンを作ってどうするんです?」

「簡単だよ。それをギャンブルにすればいい」

「はぁ?」


俺は簡単な説明を仏様から受けた。

なるほど、面白そうだ。

後は俺が骨組みを作って、ギルドに丸投げすれば良い。

うまく行けば、かなりの収益になるんじゃないか?


話がまとまったら仏様に連絡するという事になったので、仏様は帰っていった。

次からは普通に来て下さい。コスプレも必要ありません。


翌日、話をギルドに持っていく。


「いらっしゃい、福田さん。今日はどんなアイデアです?」

「やっと凄いのが出来ましたよ」

「ほほう、大した自信ですね。伺いましょう」


何であっちがお願いしてきたのに、上から目線なんだろうか?

まぁ、良いけどさ。


「まず、大森林と町との間にダンジョンを作ります」

「はぁ?! ダンジョンを作る?! 何言ってんの?!」

「これは秘密の話なんですけど、ある方法でダンジョンコアを保存すると、新しいダンジョンが作れるんですよ」

「マ、マジで?!」

「ええ、マジです」

「そそそそそそ、それで、どうするのさ?! 冒険者に攻略させるの?」

「そんなもったいない使い方はしませんよ。攻略されたら終わりじゃないですか」

「た、確かにそうだね。じゃあ、どうするのさ?」

「そのダンジョンの決まった階数を冒険者に攻略させるのですよ。

 で、その攻略タイムを賭けさせるんです。勿論1位で攻略した冒険者には賞金も出るようにします。

 南でドッグレースしてるでしょ? あれの冒険者版だと思ってください」

「なるほど。攻略タイムを競うレースという事か」

「そうです。で、1階は青色の冒険者だけが参加出来るとすれば、色々なランクの冒険者が集まるでしょ?」

「2階までは緑、3階までは黄緑といった感じだね」

「そうです。戦いの様子も見れるようにすれば、かなり盛り上がると思うのですよ」

「なるほど。それを見て感化されれば、冒険者も増える可能性があるね!」


そこまでは考えてなかったな。

確かに、それで冒険者が儲かるとなれば、なろうと思う人も増えるかも。


「でも、そんなに都合良くダンジョンって作れるの?」

「作る人間にはダンジョンマスターの権限が与えられるので、ある程度は自由に作れるハズですよ。

 その辺りはサガワさんにでもやってもらえば、上手い感じに作ってくれると思いますけど」

「そこに私も参加すれば良いんだね?」

「そうです。冒険者の事は冒険者の方が詳しいですから。

 ギャンブルの基礎部分や建物はサガワさんが担当。ダンジョンの構成はエザキさんが担当。

 ダンジョン作成は俺がやりましょう。治安維持や警備は国に頼めば大丈夫じゃないですか?」

「ふむふむ……。面白そうだね」

「じゃあ、国に話をするのはギルドマスターであるエザキさんに任せますよ。

 日程が決まったら教えてください。サガワさんと来ますので」

「えっ?! そこは福田さんが……」

「最初に言われましたよね? アイデアが欲しいって。

 アイデアは出しました。出した手前、ダンジョン作成とサガワさんを呼ぶくらいはしますよ。

 でも交渉とかはそちらの仕事ですよね?

 じゃあ、帰ります。早めに日程は教えてくださいね?」

「ちょっと待って! 福田さん?!」


上から目線じゃなければ、もう少しは手伝ったけどなぁ。

さて、サガワさんにでも話を持っていきますかね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ