北海道は続くよどこまでも
翌日、93階から再開。
中ボスはやっとエゾシカから脱却した。
だが、北海道フェアは終了する気配が無い。
ここの中ボスは、キツネだったのだ!
多分、いや、間違い無くキタキツネなんだろう。
レベルはキツネなのに55と高い。
素早く、チョロチョロとしてるので攻撃しづらい。
だが、引っかきと噛み付きしか攻撃方法が無かったので、倒すのは簡単だった。
最初にヒグマで、次がエゾシカ、そしてキタキツネ。
段々と小さくなってきている。
……出す順番を間違えてないか?
次は69階に戻った。
中ボスはやはりキタキツネ。
今回は頭数も増えてないし、違う種族も混ざってない。
どうしたんだろと思ったが、よく見れば尻尾が2本ある!
えっ? 九尾の狐にしたいの?
だとしたら、後7匹も出てくるって事?
尻尾が2本あるキツネはファイヤーアローを使ってきた。
キツネと言えば火だもんな。納得。
魔法を使う時は静止するので、最初よりも簡単だったが。
ちなみにレベルが56になっていた。
1本増える毎に1上がるのかな?
次は95階。
ゴール近くなってきたのに後7匹か~。
と思ってたら、尻尾が5本のキツネが出た。
ちょっと、卑怯じゃない?
1本づつ増やすのがセオリーでしょ?!
レベルは59だし。
こいつはファイヤーアローの他に、ファイヤーウォールも使う。
厄介な相手だ。
ならばとフリーズアローを使ったが、寒さに強いのか全然効かない。
さすが北海道産! ってそんな訳ないか。
なんとか倒して次へ。
99階。
ちょっとづつだが、ゴールに近づいてきてる。
中ボスは、出ました、九尾の狐! レベル63!
……ネタ切れなのかね?
このキツネ、ファイヤーボールを使ってきた!
この世界には無い魔法だ!
と言っても開発されてないだけなんだけど。
魔法で定番なファイヤーボールなのだが、ファイヤーアローに比べて速度が遅い。
そりゃそうか、空気抵抗を考えたら玉よりも矢の方が早いに決まってる。
魔法に空気抵抗とか関係するのかは知らないが。
使う魔法が、ファイヤーボールが増えただけだったので、問題無く倒せた。
ドロップ品が出たんだけど、膝のプロテクターだった。
そういえば、ゲームで膝の辺りにも受けてたな……。
本当にゲームのような最終階になりそうな予感。
当然、カンダさん着用で。
次は一気に進んで、120階!
次がゴールじゃないか!
この階は狭い1本道で、説明によればそのまま進めば良いとの事。
もうショートカットは無いらしい。
1人がやっと通れる程の幅しかない。
デブが居たら詰まるくらい。
だが、この1本道が問題だった。
通路の向こうから、1秒間隔でファイヤーアローが飛んでくるのだ!
やっぱりか! 絶対ゲームを参考にしてる!
当然、カンダさんを前にして進んだ。
最初は嫌がってたが、鉢金を外して手で持ってファイヤーアローに当ててみた所、簡単に霧散した。
持っていた手も熱くないし。
それを見て納得したのか、装備して先頭を歩いてくれた。
俺達はその後ろを付いていくだけ。
「押すなよ! 絶対押すなよ!」と言ってたが。
ダチョウか?




