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食堂での勝負

城の食堂で兵と一緒に食事してると、俺の事を知っている兵士も居たようで囲まれた。


「あんた、ギャンブルが超つえーってマジ?」

「マジマジ。俺、今日、聞いたもん」

「マジで?! 相手してもらっちゃおうかなー」

「やっちゃう? やっちゃう??」

「勝ち抜きとかしちゃう?」

「いいねー。全員でボコっちゃう、みたいな?」

「全員ボコられるんじゃね?」

「違いねーかも? ワハハ」

「誰か、何か持ってない?」

「コインしかねーわ」

「コイントスなんかどーよ?」

「おっ、いいね! すぐ結果が判るし」

「ゴメーン! このコイン、表裏一緒だったわ」

「ダメじゃんかよー! 何で持ってんだよー」

「だってこのコイン、カッコ良くない?」

「おー、何かイイネー! イカシてる?って感じ?」

「どこで売ってたんだよ。俺も欲しいかも?」

「マジ? 実はこの町のカジノでGETしたんだぜー?」

「そういやぁ、カジノに新しい女の子入ったよね」

「見た見た! カワイーんだよな!!」

「そんなにかよ! ちょー見てぇ!!」


何だろう。兵士なのに、軽い。

町に居る働いてないくせに何故か偉そうな若者みたいだ。

話を聞いてると何故かイライラしてくる。


しかもこっちは王に呼ばれてきてるのに、なれなれしい。

まぁ、それは俺がここで食べる事を選択したからしょうがないのかもしれないが。


後、話が逸れまくってるんだよ!

どこに向かってるんだ? 俺、帰って良いか? 良いよね?


結局の所、誰かが持ってきたトランプで勝負する事に。

ルールは簡単。

俺対5人での対戦。

全員カードを1枚引いて、一番大きい数字が出た人の勝ち。

全員が100円づつ出して、勝った人の総取りになる。


きっとこの城を出るまでに何度も勝負を仕掛けられるっぽい。

なので面倒なので『この城を出るまで、ギャンブルで負けませんように』と願っておく。

わざと負けなければならないような事は起きないので、これで問題無いだろう。


兵士は続々と集まってきて、今では食堂に100人くらい居る。

皆ギャンブル好きなのかと思ったが、どうやらそうではないみたい。

皆で集まり騒ぐのが好きなようだ。

しかも群れると、全員気が大きくなっていってる。

さっきまでは「頑張れよー」みたいな応援だったのに、今は「俺達に勝てる訳ねーだろー」とか言ってる。

結局の所、勝負は5人相手なだけなので、何人集まっても同じなのだが。

何で群れると強くなった気になるんだろ? 謎だ。


当然、当たり前だけど、全滅させたけど。

1万円ほど儲かった。要らないけどさ。

半数が負けたら、すごーく威勢が悪くなったなぁ。

不思議だな。何でだろ?


そういえば、今思い出したけど、トランプって日本だけらしいね。

アメリカとかじゃ通用しないらしい。

カードって言うみたい。


波乱もあったが、夕飯も終わったので部屋に戻った。

部屋には何か色々と高級品っぽい物が多いので、何か居づらい。

なので、やっぱり『転移板』を隠して置いて、自宅に戻った。


翌日、呼びに来られたら困るので、早めに城へ戻って準備する。

だが、呼び出しがあったのは昼前になってからだった。

どうやら昼飯を食べながら話をするようだ。


何故だろう。

どこの王様も謁見の間を使わない。

またもや王の私室で昼飯となった。

初対面なのに、私室で会う。それで良いのだろうか。


「オレがグランザム帝国の帝王、イズカだ。よろしく頼む」

「福田です。こちらがカンダさん、キジマさん、コタニさん、ナグラさん、です。

 私の仲間です。よろしくお願いします」


こんな感じで謁見が始まった。

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