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中規模戦闘

国内限定の旅には近衛団長さんも付いてくるらしい。

事情は知ってるようなので、『コネクト』とかも使えるので助かった。


早速出発する事にしたので、鍵を返しに管理人室へ行く。


「予定を変更して出発する事になったので、鍵を返しに来ました」

「ええっ! もうですか?! じゃ、じゃあ、返金ですか……?」

「いえいえ。少しだろうと使ってしまったので、料金は返さなくて良いですよ」

「そ、そうですか! ご利用ありがとうございました!

 次回は事前連絡を頂ければ、必ず用意致しますので!」

「ありがとうございます」


好印象を持たれたみたいだ。

まぁ30分で50万儲けたらそうなるか。

国のお墨付きもあるしな。


すぐに出発しようとしたが、女性陣が買い物がしたいと言い出した。

なので、俺は馬車で橋を渡りそこで待っている事にした。

案内はアイさんがするらしい。なので近衛団長も付いていく。

荷物持ちはカンダさんだ。さっき逃げたのを忘れてないからね? 働いてくれ。

という事なので、一人で待機です。


1時間くらい経った頃、道の向こうから冒険者の集団がやってきた。

依頼を終わらせた人達が帰ってきたのかなと思ったが、どうやら違うらしい。

そいつらは明らかにこちらに殺意を向けているからだ。


やつらの罵声を聞いていると、事情が判明した。

どうやら、あの銅色冒険者はこの町の裏組織の一員だったそうだ。

それが逮捕された事で裏組織は焦ったらしい。

情報が漏れるのではないか?とか、侮られるのではないか?とか。

それを払拭するには原因である俺を消せば良い、と考えたみたい。

そこで、組織員の冒険者を集めて街道で襲うつもりだった。

だが、町を出たのにそこで止まってるのを見て、待ち伏せがバレたと勘違いして現在に至る。


こんな理由だが、俺からすればただの盗賊だ。

町から兵士が来るのにも時間がかかるだろうし、全滅させるか。

多分だけど、ここの川に掛かっている橋を警備している兵士も金を貰ってると思うし。

だって、これを見ても何も言わないし行動しないんだもん。

ビビってるだけかもしれないけど。


冒険者達は、よく見ればピンクや赤色も混ざっている。

結構大きい裏組織かもしれないな。


俺は馬車の御者台から見てるだけ。

逃げもしないので、冒険者達はビビってると勘違いしたみたいだ。

レイに防御を頼んだ所で、開戦した。



30分後。

結果、誰もレイの防御を突破する事は無かった。

全員が怪我する事無く、居眠りの最中だ。

ざっと見て50人くらい居るので、縛って回るのも面倒なので放置してる。


さすがに通行の邪魔にもなるので、『コネクト』で王の部屋に行き事情を説明しておいた。

騎士団を派遣してくれるそうなので、少し待てば全員逮捕されるだろう。

王都の冒険者がかなり減っただろうから、冒険者ギルドは大変だろうな。


騎士団が来るよりも先に買い物に行っていた仲間が帰ってきてしまった。

皆は邪魔だな程度にしか思ってないが、この国の2人は違った。

近衛団長は危機感を感じたようだが、アイさんは違う。


「何で襲われるのなら教えてくれないのだ! 買い物に行かなければ良かった!!」


知らなかったので教える事も不可能なのだが……。

なかなか無茶を言うなぁ。


「今後は離れないからな!!」

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