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再度コルラド国

それにしても、勇者の保護は前にもしたから良いとして、魔王確保なんてさ。

急転直下な展開だよな。

少年誌で、連載当初と内容がある時から全然変わるマンガじゃないんだから。

あれって、人気が低迷したからとか言われるけど、本当はどうなんだろうね?


おっと、関係無い事を考えてたわ。

ま、とにかくこの船には従魔を付けなくても良くなったって事だ。

過剰過ぎる気もするけどな。


面倒なので操船をオートにしてみた。

すると操舵輪の前にタッチパネルの液晶画面が出てきた。

そこにはこの大陸の地図が表示されていて、目的地を選んでくださいという文字が。

あっ、俺の貰った島も掲載されてるわ。

コルラド国の西にあるんだ~。初めて知ったよ。


とりあえず前回も訪れたコルラド国の港町を選択しておいた。

すると、到着予定日時が表示された。現代のナビっぽいな。

前回の船とは違い、1日半で到着するようだ。

船の規模のせいもあるだろうが、この船の性能が上がってるからかも。早い。


あぁ、そうそう!

船の規模で思い出したが、この船にはマーカーが付いているのは話した通り。

だが、別に巨大なマーカーがあったのだ!

船尾が開閉式になっていて、そこを開けて馬車を進ませるとそのまま島に着いてしまうのだ!

大きいサイズの『どこで○ドア』って感じ。

説明書を読んだ時に発見したんだよ!

馬と馬車はセキハイムで預けたままにしてたので、慌ててUターンしたわ。

このマーカーも俺と同期してるようで、馬のような登録して無いものも通る事が出来るんだよね。


これで現地に到着した後の移動も心配なくなった。

助かるんだが、他人から見たら異様な光景だよね。

なので、馬車の出し入れは人が居ない場所か夜にする事になるだろう。



2日後、予定通りコルラド国の港に到着。

さすがにオートで入港するのは人目があるのでやめておいた。

と言ってもセミオートにして、操舵席でカンダさんが操舵してるフリをしてるんだが。


コルラド国は、東西に長い国だ。

なので、ここからコルラド国の港を経由しながら東へ向かい聖王国ダヒュテムへ。

ただ、船で直接行くのは止めておいた。聖王国の事を何も知らないんでね。

コルラド国の国境付近の港まで行って、そこからは馬車移動の予定。

到着した港はコルラド国の中でも一番西にあるので、目標の港までは5日くらいかかると思う。


ちなみにどこの港にも長くは滞在しないつもりだ。

だってさぁ、変態が居そうなんだもん……。

じゃあなぜこの港に来たかと言うと、入国の為だ。

船を使って好き勝手に密入国してたら犯罪だからね。


ほら、モリタ君って居たじゃん?

移動中に思い出してさ。王子に連絡すれば入国の許可も出るんじゃないかなと。

なので『一番西の港に明日入港します』って感じの事を『メール』しといたのさ。


って事で早速入港したんだけど……。

はい、何故か軍艦に囲まれています。

頼むから攻撃しないでくれよ~。

怖いとか危ないからではない。JBSが反応するからな。

多分俺の許可無しだと乗り込む事も出来ないと思うからね。


囲まれた状態のままで、先導されて着港した。

そこにも兵士がズラリ……。

逮捕されるのかなぁ。何も悪い事してないんだが。

あっ! もしかして、密輸にこの船が使われてたのを知ってる?!

で、その船が近づいてきたので警戒してるのか?

ヤベえな。誤解を解かないと……。


だが、それは杞憂だった。

兵士達が左右に分かれ、出来た道をモリタ君が歩いてきたからだ。


「お久しぶりです!」

「おおっ、モリタ君! あっ、いや、モリタ王子。失礼致しました」

「今更畏まらないで下さいよ。

 皆の者、こちらの方は我が王族に力を貸してくれた恩人達だ!

 国賓なので、失礼の無いように!」

「いや、国賓って……」

「福田さんのお陰で王家の威信が守られたのです。国賓扱いは当然ですよ!

 なので、入港の際も軍を動かしてお守りいたしました」

「それを入港する前に言って欲しかったわ……」

「到着したばかりでお疲れの所を申し訳ありませんが、会って欲しい人が居るんですよ。

 同行して頂けますか?」

「いいよ~。別に疲れてないしね。誰だい?」

「父です」


……王様じゃないか!

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