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デート?

本日2話目です。

カードは5枚用意している。

金額は、10万・15万・20万・25万・30万の5種類。

俺だけには判るように、その順番で上から並べておいた。

各人が引いたカードは、

ウエダさん…15万、奥さん…10万、カンダさん…25万、キジマさん…20万、コタニさん…30万

となった。

皆が何を買ってきてくれるのか楽しみだ!

プレゼントを貰うみたいでワクワクするね! お金を出したのは俺だけどさ。

ちなみに、ナミちゃんとポチは奥さんに付いていくようだ。


全員で買い物に行っても面白くないので、バラける事にした。

ウエダさんは一家で、カンダさんはキジマさんと。

コタニさんは俺について来るらしい。

おお! 買い物デートですね?!

……いいんだよ! 愛情が無くても男女が買い物でウロウロすれば「買い物デート」なんだよ!

(注:親子・兄妹は除く)


「さてコタニさん、どこへ行く? 俺は、さっき閃いたんだけど、お湯を沸かす物を買いに行こうかなと考えてるんだけど」

「そうっスね。まずはそれを買いに行きましょう! で、どこに行けば売ってるんスか?」

「どこだろうね……」

「・・・」


いきなり暗礁に乗り上げてしまった……。

なんせこの町、商売の方はやる気が無いのか看板が無い。

ギャンブルの看板はデカデカと出てるのに。


しょうがないので、運を使い『湯を沸かす道具のある店!』と祈りつつ歩く。

すると、オザキさんがある店から出てきた。


「おや、オザキさんじゃないですか?!」

「これは福田様。奇遇ですね」

「そうですね。今は何を?」

「あぁ、私の持っている時計が壊れたので修理に出したのですよ」

「ここは時計屋さんなんですか?」

「いえ、魔法具の店です。時計も魔法具なんですよ」

「そうなんですか?! じゃあちょっと寄ってみようかな」

「この店は良心的ですよ。オススメです」

「ありがとうございます。行ってみます!」

「では私は店があるので、これで。またお会いしましょう」

「はい、またです!」


オザキさんオススメなら安心かな。


「この店に寄ってみようよ」

「そうっスね。良い物がありそうっス」


中に入ると、所狭しと物が置いてあった。

ウエダさんの店をもっと乱雑にした感じだ。


「スズキ魔法具店へようこそ」


うぉ! ビックリした!

品物の間から顔を出すなんて、変なおばあさんだな!


「え~と、湯を沸かす魔法具ってありますか? できれば携帯できる物がいいんですが」

「おう、あるぞ。ほれ、これだ」


う~ん、どうみてもヤカンなんだが。

これに水を入れると湯が沸くのだろうか?


「これですか?」

「そうじゃよ。それに水を入れて火にかければ湯が沸くわい」

「当たり前じゃないですかっ!!」


ボケが始まってるのか?


「フェッフェッフェ。ジョークじゃよ。これが欲しいんじゃろ?」


そう言って出してきたのは、見た目そのままカセットコンロだ。

違う点はボンベをセットする所に赤い石が入っている事と、五徳ごとくが無くIHヒーターみたいになってる。


「そこには火の魔法石を入れるんじゃよ。そしてこっちには丸い石を入れるんじゃ。

 それでこのレバーを下げると上の丸が書いてある所が熱くなるのじゃ。

 そこにヤカンでも置いておけば湯が沸くわい」

「そうそう、こういうのが欲しかったんですよ」

「この『コンロ』は5万円じゃ。今ならさっきのヤカンも付けてやるぞ?」

「じゃあ2台買いますよ」

「フェッフェッフェ、毎度あり。火の魔法石も丸い石もダンジョンモンスターのドロップじゃ。

 ダンジョンに行って取ってきたらええ。まあここでも売ってるがの」

「ついでに、フライパンはありますか?」

「それは金物屋じゃろうて」


そう言われればそうだろうな。

でも、じゃあなんでヤカンはあったのかという疑問が残るが。

イマイチ納得いかないなぁと思ってると、コタニさんが買いたい物があったようでおばあさんに話しかけた。


「あのっスね、腕時計は無いっスか?」


おう、忘れてたよ!

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