尋問
失敗した……。
何でそんな簡単な事に気づかなかったのか……。
自分のバカさ加減が嫌になる……。
ノートルダムの一行と合流する。それは聞いていた。
合流地点は王都だというのも知っている。
なのに、何で謁見アリって事に気づかないんだよ!
当たり前のように、謁見後「福田君、ちょっと~」と醤油取って~みたいに呼ばれたよ。
謁見の間で断れるわけも無く、ドナドナされました。
今は王様の私室に居ます。
俺、王様の私室と縁があるなぁ……。
「おいおい、お前が参加するなんて聞いてないぞ?
謁見の間で発見した時はビックリしたわ!」
「何か、なりゆきで……」
「こうなると、今年はニーベル国の優勝か。
あっ、お前に賭けるから負けるなよ?」
「決定項なのかよ!」
「おうっ!」
「2国の期待を背負うって重荷なんですけど」
「ウソつけ。お前は気にしないだろ?」
「少しは気にするわ!」
ニーベル国だけならわざと負けてやろうと思ってたのに、ノートルダムもとなると負けられないじゃないか。
「判った判った。大会が終わったら、内緒でお駄賃をやるから。
だから頑張れ!」
「俺は子供か?! お駄賃で誤魔化されないぞ!」
「じゃあ、何が欲しいんだ?」
「そう言われると……。あっ、『門のシール』をくれ!」
「ニーベル国で貰ってるんじゃないのか?」
「貰ってるけどさ、ちょっと入用でな」
それを聞いたノートルダム国王マナベの目がキラリと光った。
「ほほう。何で大量に要るのかな?」
「いや、ほら、俺って旅人じゃん? 色んな国に行くから必要じゃん?」
「聞いてるぞ? 馬車に貼ってるんだって? その馬車があれば問題無いだろ?」
「うっ、ま、まあ、そうだけどさ、じゃ、じゃあ、他ので良いや」
「いや、『門のシール』にしようじゃないか。
その代わり、ちゃんと理由を聞かせてもらうぞ?
話すまで、帰さないからな?」
何でこんなにグイグイ来るんだろうか?
まぁ、マーカーの事じゃないから良いけどさ。
俺は、今セキハイムに居る事、船を買った事、ニーベル国の家に毎回帰ってる事、などを話した。
「ふぅん……、だが、それだけじゃないだろ?」
「は?」
「お前、何か魔法的な事を隠してるだろ。言え!」
勘が良いな! さすが優秀な魔法使いなだけはある!
「いや、別に、何も、隠して、無いよ?」
「明らかに喋り方がおかしい。子供にでも判るぞ?」
「キノセイデスヨ?」
「うん。判った。判ったから話そうか。カツ丼食うか?」
俺のポーカーフェイスを見破るとは、やるな!
だが、それくらいでは話さないぞ?
「頑固だな。
そういえば、お前は孤児院の院長と仲が良いって聞いたぞ? 呼ぼうか?」
「お話させて頂きます」
アレを呼ぶだと?! 何て卑怯な手を……。
俺は諦めてマーカーの事を話す事に。
当然、神に貰ったって部分は言わないけど。
「最初に言っておく。これは重要機密だ。トップシークレットだ。丸秘だ。OK?」
「OKOK。だから話せ?」
「それと出所を聞くな。調べるな。理由も聞くな」
「判ってるよ。気にはなるが、そこはヤバいって感じがするから聞かないぞ」
「本当だな? マジだな? 宣言出来るな?」
「お前がそれだけ念押しするんだ。俺も王だ。信用してくれ」
「良し。じゃあ話そう。俺な、島を貰った」
「……はぁ?!」




