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夜中の訪問者

とりあえず寝る所は掃除しておいて、今日は終了。

ここで寝る気は無いんだけど、掃除してないと不思議に思われるからね。

それにヨウジさんが、

「私達はここで寝るよ。夜の仕事があるし、終わってから迎えに来てもらうのも大変だからね」

と言ってたので。


問題は元の馬車の方。

一度も顔を出さないってのはおかしいから。

だって出発してから、トイレにも行ってないって変でしょ?

という事で、朝と夕方には一度戻って周囲に顔を見せる事になった。

道中は残った2人が偽装工作をしてるそうな。


って事で一度馬車に戻ったのだが、偽装が優秀なのか誰にも疑われなかった。

まぁ、まさか『コネクト』でどこかに行ってるとは思わないだろうが。


で、セキハイムに帰ってきた。

2人はそのまま夜の食堂の手伝いに行った。

した事無いから楽しみだと言いながら。


俺達は晩御飯は要りませんとヨウジさんから伝えてもらうように頼み、家に帰った。

家で晩飯を食べて、少しゲームをしてから就寝。



せっかく寝てたのに、誰かに起こされた……。


「むにゃ……誰だい?」

「出来たよー! 完成さー!」

「何が……?」

「島だよ、島!」


一気に目が覚めたわ。

夜中に起こしに来るなんてヒタキさんかと思ってたのに、まさかのルシファーさんだとは!


「もう完成したのですか?! 早くないですか?!」

「徹夜したからね!」

「いや、そんなに自信満々に言われても……」

「さあ、早速行こうじゃないか!」

「えー……」


そこからは問答無用だった。

無理矢理ベッドから起こされて、着替えさせられて……。


「さあ、まずは何処にマーカーを設置するか決めてよ!」

「マーカー?」

「島へ転移する為のポイントさ。そうだなぁ、『門のシール』を貼る場所だと思ってくれれば良いよ」

「そういう事ですか……」


今日はカジノの町に来ている。

この家に設置するとなると、どこが良いだろうか。

普段入らない部屋となると、客間・物置・設備室だ。

ただ、客間は客が来た時に使うだろう。今回ならヨウジさん達が使う可能性がある。

物置はメイドさん達が使ってるかもしれない。

設備室はボイラーなどがある場所。修理やメンテナンスで他人が入る可能性がある。

……やっぱり『門のシール』を貼ってる部屋を利用するしかないな。


「じゃあ隣の部屋に行きましょう」

「判った! 隣の部屋だね!」


そう言うとルシファーさんは、壁をすり抜けて隣の部屋に行ってしまった!

やめて! 幽霊屋敷だと思われるから!

慌てて隣の部屋に行く。


「どこに設置する?」

「いや、その前に。壁をすり抜けるのは止めて下さいよ……。

 誰かに見られたらどうするんですか」

「今は福田君にしか見えてないから大丈夫さ!」

「……それって、もし見られた場合、俺が独り言を言ってるようにしか見えないって事ですよね?」

「そうだね。頭がおかしいって思われるかもね!」

「止めて下さい!」

「気にしない気にしない。で、どこに設置する?」


ダメだ。この神様にはこっちの理屈は通用しないようだ。

早く設置して帰ってもらおう。


「どこでも良いんですか?」

「いいよー」

「……じゃあ、窓の無い壁にお願いします」

「了~解」


ルシファーさんが壁に近づき手をかざすと、壁に扉が現れた。

扉と言っても豪勢なモノじゃない。普通のドアだ。

ただ、そのドアには取っ手が無く、真ん中に郵便を入れるような隙間がある。


「じゃじゃーん! どうだい? 最新鋭のドアを設置したよ?!」

「これ、どうなってるんですか?」

「まずは主人の登録をするんだ」

「主人の登録?」


意味が判らない事を言い出したぞ?

人物紹介をあっちに掲載しました。

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