表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
469/949

悪魔って?

ここまで聞いて一つ疑問が生じた。

どうせなら聞いておこう。


「すみません。悪魔ってのはどこになるんですか?」

「いませんよ?」

「いない……とは?」

「人間が勝手に想像した物ですね。

 無理矢理にでも当てはめれば、天使か大天使がそれになるでしょうか?」

「そうなんですか?」

「ええ。死にそうな人間の魂を導きに行った時に、悪い人間なら悪魔に見えるのでしょう」


そういう事か~。

って事は悪魔のボスとかもか?


「えっと、大悪魔とか言われてるのもそうですか? 例えばサタンとか」

「サタン? あぁルシファーの事ですね。ルシフェルと言われる事もあります。

 あれは大天使ですよ。私の同僚でしたが、今は昇進して創造神になってます」

「ど、同僚ですか……」

「えぇ。以前どこかで福田さんのような人が居まして。

 その人の担当をしてました。それ以来何故かサタンと言われるようになったんですよ。

 本人は『今日から俺の事をサタンと呼んでくれ!』と楽しそうでしたが」


うわー。

それはきっと地球じゃないでしょうか?

大昔のヨーロッパ辺りじゃないですかね?

貰った能力で好き勝手してたら『悪魔に魅入られた!』と周辺の人が言ってても不思議じゃないな。

カンダさん達から見て、イイクラさんは大天使に見えるのだろうか? それとも大悪魔?

……イイクラさんの為にも、真面目にしなきゃ。


「ここまで話して判ったと思いますが、福田さんが会う創造神とはルシファーですよ」

「マジですか?」

「はい。マジです」

「いや、あいつ以外には会わせられんわ」

「そうなんですか、閻魔様?」

「おう。アホが多すぎる」

「え~、クビにはしないのですか?」

「あいつらを全員クビに出来たらどれだけ楽か! だがのぉ、それでは人が足りなくなって業務が滞る……」

「大変なんですね……」

「しかもそれを判っていて好き勝手やりやがる!

 発覚すればうやむやにするか、下の物の責任にして逃げておる。 本当に腹が立つ!!」


最低だ……。

どこの社会でもそんなのが居るんだなぁ。


「アホの話はもう良い。福田君も聞きたくないだろうし、こちらも話したくない。

 それよりも報酬の為に呼んだのだ。そっちの話をしようではないか」

「あっ、そうですね」


閻魔様の報酬か。


1.所有している『技術』の底上げ

 新しいのは貰えないが、持っている『技術』のランクを3つ上げてくれる。

 つまり、現在Dの物はAになるって事だ。


2.自分と仲間の上昇率増加

 今後、レベルが上がりやすくなる。

 ついでに『技術』も覚えやすくなる。

 仲間は、俺が申告すれば増やす事も減らす事も可能。

 ただ、人数には上限があって、俺抜きで8人まで。

 現在はカンキジコンビ・コタニさん・ナグラさんの4人なので、後4人まで増やせる。


3.創造神との面会


この3つだったね。


「ではまず君のだが、それは既に終了している。後で見て確認しなさい」


いつの間にか底上げされていたらしい。

後で確認しよう。


「次に、上昇率増加だ。該当者は誰だね?」

「ここに居る、カンダさん、キジマさん、コタニさん、ナグラさんです」

「後4人まで出来るが、どうする?」

「え~、保留って出来ます?」

「うむ。では保留としよう。決まったら言ってくれ」

「はい。ありがとうございます」


閻魔様と交渉してたら、キジマさんが話しかけてきた。


「あの~、上昇率増加って、何の事ですか?」


あっ、そういえばナグラさんにしか説明してなかった気がする!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ