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バトル開始!

実は、ラスボスって意外にやってみたかった。

誰でも思うんじゃないかな?

怪我しないって言うんだし、好きにやらせてもらおう。

どうせサキってのも見てるんだろ? 面白くしてやるよ。

復讐には行くけどね。それとこれとは別。


さて、まだ地面に着かないので今の内に自己紹介と行こうか。


「フ、フハハハハ! 私が最後のボスだ。名前は……え~と……アサシだ!」

「ラスボスなのに安直な名前ね……」

「本当に福田さんっぽいっス」


失礼な! 短時間で一生懸命考えたんだぞ!

まぁ、何も思いつかなくてアサシンからンを取っただけになってしまったが。


ようやく地面に着いたので、格好良く決めよう。

俺はヒタキさんのように足を揃えて執事のように立ち、華麗に一礼した。


「さて、皆さんをご招待致しましょう。冥府までね」

「キャラがブレブレね……」

「礼もヒタキさんみたいに格好良く無かったっスね」


さっきからナグラさんとコタニさんは失礼だ!

二人から先に狙ってやるからな!


「では、戦うとしましょうか」


そう言って俺は『駿歩』でコタニさんに肉薄しようと動く。

チーム編成は、ナグラさんとカンダさんが前衛、コタニさんが後衛、キジマさんがコタニさんの護衛、モリタ君が遊撃だ。

ならばまずは魔法使いのコタニさんを先に倒すのがセオリーだろう。


そう考えて動いたのに、俺とコタニさんとの間にカンダさんが割り込んできた。

さすがにセオリー通りは読まれるか。

ならばと90度方向転換して、一番弱いであろうモリタ君に向かう。

だが、そこにはナグラさんが割り込んできて、すぐさま剣を振るってきた!

うおっ! あぶねっ!

当たってもダメージにならないとは言われてるが、当たりたくないわぁ。

そのまま俺は元の位置まで戻る。


「さすがに簡単には倒させてもらえないか」

「当たり前でしょ」

「アサシの動きは予想済みですよ」


セオリー通りだからね。

そりゃ予想されるわな。

じゃあ、予想外の事をさせてもらおうか!


靴だけは替えが無かったので、そのまま履いているんだ。練習の成果を今こそ!


俺は再度『駿歩』を使う。飛翔の靴を使いながら。

するとどうでしょう。俺の体は空中を走っているようではありませんか!

正に巧みの技と言えるでしょう!


そのまま天井近くまで行き、そこで今度は魔法だ!

すご~く久しぶりに使う魔法『シール』を使って、天井に立つ。

全身黒で天井に立ってると、コウモリみたいだな。


この状態で皆を見下ろす。

ふふふ、驚いてるだろう?

ん? いや、違った。女性全員が魔法の準備してる!

あれ? もしかして、遮蔽物も無いし、良い的になってるんじゃないか?

その事に気づいた時にはもう遅く、俺には3種類のアロー系の魔法が直撃していた……。


あ~、死んだかと思ったわ。

本当にノーダメージだった。

くそっ、この作戦は失敗だ! ならば今度は!


地上に降りて、『駿歩』を連続で発動させて、皆の周りを高速で回る。

ふふふ、作戦名「ちびくろサンボ」だ!

どうだ、俺の姿を捉える事が出来ないだろ!


「何かグルグル回ってるっス! 魔法が当てにくいっス」

「大丈夫よ。当てる方法はいくらでもあるわ」


はぁ? 高速移動だぞ? 当たる訳無いだろ?


「まず、1つ。軌道上に壁を作る」


そう言って俺の前にファイヤウォールを作りやがった!

アチチチ! 熱くは無いが、気分的に熱い!


「今のがアースウォールなら激突ね。

 次。私達が作った魔法『ピットフォール』を使う」


あぶねっ! 落とし穴かよ!

聞いていて良かったわ。この速度で落とし穴なんか落ちたら死ぬわ!

飛翔の靴を使って、何とか飛び越えた。


「ちっ、避けたわね。後はスリープとか」


やべっ、眠たくなってきた……。

俺は慌ててウェイクアップを使う。


「寝ないわね。まあ良いわ。一番簡単なのは放っておく事ね」

「何でっスか?」

「だって攻撃してこないじゃない。多分アレは防御の技ね。

 だったら放っておけば、直に疲れるでしょ?」


なるほどね~。

って俺が感心してどうするよ!


俺は回るのを止めて、元の位置に戻った……。

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