結果は…
あれから3日経った。
はい。物語は何の盛り上がりも無くあっけなく収束しました。
はっきり言って、バカベは不幸の連続だったろう。
使用人の逃亡に始まり、次に全ての商店に不買運動が起きた。
通称『銀行ギルド』では口座を凍結された。
しょうがないので持ち物を売ろうとすると二束三文で買い叩かれる。
雇ったゴロツキは全員兵士に逮捕され、あっけなく誰に雇われたかを白状。
城では貴族剥奪の上、財産没収。
かろうじて副業でやっていた馬車屋だけ残されたらしい。
バカの息子は1年間は牢屋の中、出たら1年兵役。
あっ、ちなみに冒険者ギルドで女性冒険者に絡んでた男。
あいつもゴロツキの1人だったそうな。
きっとバカ同士、気があったんだろう。
色々準備したのに、ほとんどが無駄になった気がする……。
でもね、城からお金貰ったんだ。
迷惑料なんだってさ。
あのバカ息子に迷惑をかけられた人は、皆貰えるんだってさ。
それは凍結した口座に入ってたお金や、家財を売り払って作ったお金だそうだ。
50万貰ったんだけど、貴族の財産としては少ないよな?
つまり分配したら50万になったって事だろ?
……どれだけの人に迷惑かけてたんだよ。
罪軽くないか?って聞いたらさ、エバってただけでそこまでヒドいのは無かったそうな。
ってか、俺が一番ヒドイ目にあう可能性が高かったらしい。
きっと反抗したからだろうな。
さて、これで王都でのする事は無くなったね。
ちょっと早いけど、カジノの町に行ってカンキジコンビを待ちますか。
って思ってたら訪問者が……。
はい、冒険者ギルドのマスターです。
「お前よぅ、いつになったら来るんだ? えぇおい?」
「え~と、ミノタウロスのダンジョンの清算ですか?」
「それもあるがよ、忘れたのか?」
「え~~~~~~~~と」
「忘れてるな、お前。ランク上げに来いって言っただろうが!!」
おぉ! そう言えばそんな事がありましたね!
いや、忘れてないですよ? 色々あったので、ね?
いや~大変だったなぁ。
「忙しかったからしょうがない、ってツラしてるな?」
「えっ?! そんな事ないですよ?」
「聞いてるぞ? 結局お前は何もしてないそうじゃないか?」
「しましたよ! 色々と! 葉巻買ってきたり!」
「葉巻?? 何の関係があるんだ?」
「深~い、事情があるのですよ! あぁそうだ、葉巻要ります?」
「くれるのかよ。おっ、なかなかの上等品じゃねぇか!」
「もう必要ないんで、進呈しますよ」
よしよし。気分が良くなってきたようだ。
葉巻は無駄じゃなかった! そう、無駄じゃなかった!
大事な事なので3回言おう。無駄じゃなかった!
「で、今から来るんだろうな? えぇおい?」
「はい。謹んでお受けします」
まだ怒ってらっしゃった。失敗だ。
で、皆で冒険者ギルドに行って、2ランクアップしました。
ミーちゃんは登録してなかったので、登録させられてた。
勝手に、俺の親戚、家は俺の家、俺のパーティーの1人、って事に……。
こんな親戚いらないけど。
まぁ、意外な事に本人が喜んでたので良しとしよう。
ダンジョン目録作成の報酬も貰いました。
こちらは前回よりも多かった。
両方を達成したからっていうボーナスだ。
そう言えばそんな話もあったなぁ。
王様の私財が減ったんだろうなぁ。
これで本当にする事は無くなったハズ!
よし、カジノの町へレッツゴーだ!
昨日から停電が2回も発生…。
PCが心配です。




