表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
442/949

マカベ再来

アホっぽい大会への出場を約束した代わりに、今回の対応を約束した。

と言っても俺が損な気がする。

だって向こうは自分の国の内情でしょ?

ダメ人間を排除するのは当然。

まぁ良いか。王様の儲けをパクるとしよう。


用事が終わったので帰ろうとすると、ネモト卿から要望が出た。


「明日、一緒にバトラーギルドに行きましょう。

 私もギルドマスターから直接話が聞きたいので」

「あ、良いですよ。じゃあ朝迎えに来ますよ」

「ありがとうございます。出来ればそのメイドが登校する時間が良いですね」

「では……9時半くらいにココに来ます」

「判りました。宜しくお願いします」


これで明日の予定も決まった。

もう帰ろう。


今日はその後、庭で飛翔の靴の練習をして終了。

メイドさんの方も何も無かったそうだ。



翌日。

朝食後9時半まではボーっとして、それから迎えに城に行った。

すると知らない人が1人、王の私室で待っていた。


「お待ちしてましたよ」

「あれっ?! ネモト卿ですか?!」

「ええ。知り合いが居そうですから変装しました」


ヒゲをつけて、カツラを被り、メガネ着用。

丁寧な事に、体にはタオルを巻いて太ってるようにしてる。

服装は庶民が着てるようなラフな格好だ。

手が込んでるなぁ。


ネモト卿を連れて家に戻り、メイドさん達から5mくらい離れてギルドへ向かう。

ギルドに到着すると、見た顔が入り口の所に立っていた。バカベだ。

メイドさんの方をチラリと見てるが、護衛が居る事もあり近づかないようだ。

その後、俺と目が合った。


「見つけたぞー!!」


あれ? どうやら俺を探していたらしい。

こっちに向かって走ってきた。


「キキキ・キサマ! 何をした!!」

「はぁ?!」


驚いてネモト卿を見るが、首を横に振っている。

どうやら城の方はまだ動いて無いらしい。

他に俺がした事?

メイドさんに護衛を付けたくらいだぞ?


「別に何もまだしてないけど?」

「ウソをつけ! じゃあ何でウチの使用人が一斉に辞めるんだ!!」

「一斉に辞めた?!」

「とぼけるな! 全員が『一身上の都合で』と言って辞めていったぞ!!

 長年仕えてた執事までもが辞めたんだぞ!!」

「いや、そう言われてもな。本当に何もしてないぞ?」


ん? 待てよ?

ヒタキさんがギルドマスターに、話を通しに行ったな。

あの後、大量の食料品を買って帰ってきたけど。

もしかして、その時の話し合いで何かしたのか?


でも、それくらいで長年仕えてた執事まで辞めるか?

いや、可能性はあるな。

と言うか、それしか思いつかない。

バトラーギルドのマスターと、ヒタキさん。

「この二人に仕えている家は潰れますよ」とか言われたらどうする?


俺ならすぐに辞めるね。

何故なら、今はまだ潰れてないから。

潰れてからでは遅いが、潰れる前なら再就職も可能だろう。

ギルドマスターも後押しするだろうし。


こえー、ヒタキさんの影響力!

ある意味、対貴族の場合は王よりも強力なんじゃないか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ