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罠を回避する?

道を中ほどまで進むと、来た道から何か音がした。

多分逃げられないように、何かで道を塞いだのだろう。

となれば、後は上からだ。

玉が転がってくるだろうね。


だが、ここでナグラさんがとんでもない事を言い出した。


「ねえ、玉が転がってくるって想定してたけどさ。もしかしたら違う可能性も……」

「おい、今更不吉な事言うなよ。じゃあ何だって言うのさ?」

「水攻めって可能性は無い?」


なるほど。水か。

確かに勾配がついているので、水を流せばこちらに向かって流れてくるだろう。


「でもさ、水攻めの場合って、浮いてれば上に行けるんじゃないか?」

「鉄砲水だったらどうするのよ? 貯めてた水を一気に放出。

 例えば後ろにトゲとかあったら串刺しよ?」


そりゃヤバいな。

想定してなかったわ。


だが、当初の予定通り何かが転がるような音がしてきた。

良かった、安心した。

いや、罠なんだから安心は出来ないんだけど。


「転がる音がする! 皆、壁際で寝そべるんだ!」


そこからの行動は早かった。

想定してた事だからな。

ただ、団長だけがモタモタしてる。

何故ならば体がデカい事もあるのだが、着てる鎧がデカいのだ。

着たままでは間違い無くひっかかるだろう。


ということで慌てて脱いでいる。

最初から脱いでれば良いのにと言ったのだが、それは出来ないとの事。

理由を聞くと「矢が壁から飛んでくるような罠の可能性もありますので」と言っていた。

確かにそれなら鎧を着てた方が安全だ。

今は大変だけどね。


転がる音は段々と近くなってくる。

この頃には団長も脱ぐ事が出来て、壁際に寝ている。

脱いだ鎧は足元に並べてあった。


よし! 準備万端! いつでも転がって来い!



確かに転がってきた。

そしてソレはあっという間に、通り過ぎていった。

直径30cmくらいの石がね!!


ある意味、ガッカリだよ!

何、そのサイズは!

壁際で寝てた俺達がバカみたいじゃないか!

人をおちょくる罠なのか?!

それともどこかで見ていて、笑ってるのか?!

ムカツクわ~!!


誰もがそう思ってるのか、誰も何も言わない。

団長も静かに鎧を着直している。


もしかしたら大きいのはこの後に転がってくるのかもと警戒したが、何も無く坂を上ってしまった……。

普通に三叉路に出たのだ。

階段に行くにはコレを右の方に進む。


残る罠は後1つ。

10分後、そこに到着した。

マップでは俺達から1mくらい先に罠の表示がある。

よく見れば地面の色が違う。

これは多分落とし穴なんだと思う。


穴を掘る魔法「アース」を使えば穴が現れるだろうと相談して決めた。

早速コタニさんが魔法を使う。

……たしかに凹んだ。

やはり落とし穴だった。

だが、凹んだのは10cmほどだった……。

これじゃ、せいぜい足をくじく程度じゃないか!

バカにしてるのか?!

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