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プロローグ4

「残っているカルマ8を使ってしまいましょう。

 選ばれた世界「スフィア」で必要な物1つとカルマ1を交換致します」


なるほど、これはたしかに重要。

23歳の人間がいきなりその世界に行っても何も出来ないからね。


「私が必要だと思う物を選びます。異論があれば最後に言って下さい」

「判りました」

「では、、、

 『地球での常識の破棄』、『スフィアの常識』、『スフィアの通貨200万円』×2、

 『スフィアの服装と装備』、『マジックボックス』、『攻防の方法』、『幸運』。以上です。」

「常識の破棄などは必要ですか?」

「はい、必要だと思います。

 例えばブタを食べようと思っても殺せますか? 日本の常識では抵抗がある事を消した方が良いですよ?」

「なるほど。法律も違うでしょうからね」

「はい。その年では知らなかったでは許されませんから」

「判りました。では400万はなぜ?」

「スフィアの一般家庭が1年間生活するのに100万円必要なのです。

 0からのスタートですので、色々と物入りでしょうから4倍にしました。

 スフィアの服装と装備も同じです。現在の格好では怪しいだけですから」

「マジックボックスとは?」

「異次元に物を仕舞う格納庫ですね。手ぶらで移動出来るので楽ですよ?」

「攻防の方法は? 戦う気は無いんですけど。」

「福田さんに戦う気が無くても自己防衛は必要ですよ?

 折角生まれ変わるのですから、すぐにココに戻ってきて欲しく無いのですよ」

「そうですか……ありがとうございます」


実に親切丁寧だ。

俺は心から感謝した。


「最後の幸運ですが、誰もが100持っていて上下すると聞いたと思います。

 これが120になります。常に20ほど運が良い状態ですね。

 しかし、死んだ場合は120返して頂きますので死ぬ前に大量に使わないで下さいね(笑)」


ブラックジョークかよっ!

しかし、ありがたい。前世は不幸の連続だったからな。

次くらいは幸運の連続でも罰は当たらないだろう。神様(?)の決めた事だしね。


「これで問題ありませんか?」

「はい、それでお願いします」

「了解しました。……これで全ての手続きは終了です」

「親身になってもらい、ありがとうございました」

「いえいえ、これが仕事ですから!

 それに、今回のようなケースはめったにありませんから、こちらも楽しかったですよ」

「そう言ってもらえれば幸いです」

「では名残惜しいですが、スフィアに行ってもらいましょうか。

 先ほどのアサイが案内致しますので、そちらについて行ってください」


アサイさんが後ろに来たので、イイクラさんと握手をして別れた。


アサイさんに連れられて、カードキーと指紋認証の2重ロックの掛かった扉の中へと進む。

たどり着いた先は、レントゲン室のような隣の部屋とガラスで仕切ってある部屋だった。


「こちらの椅子に座ってください。

 今からスフィアに転送致します。飛行機の離陸時のような感覚がすると思います。

 町の近くの街道に出ますので、その街道沿いに1時間も歩けば町に着きます。

 人がいない時に転送するので、誰かに見られて騒ぎになる事はありませんので。

 必要な物は全てマジックボックスに入っていますので、安心してください」

「判りました。お世話になりました」

「いえいえ。頑張ってくださいね! ヒマな時にちょこちょこ見させてもらいますから!!」


は? 何? 覗き見??

ちょっとちょっと!!

文句言おうと立ち上がったが、すでにアサイさんは隣の部屋に行ってしまった。

その扉にはしっかりと鍵を掛けて。


「覗きは犯罪ですよーーー! おーい! 聞いてますかーーーー!!」


聞こえてないのか、アサイさんはこちらを無視して機械を操作している。

抗議しても無駄なようだ。諦めて椅子に座りなおす。

今度死んだ時に文句を言うしかないな。

そう考えていると部屋に光が集まり出し、目も開けていられないくらいになった時、浮遊感を感じた。

これでプロローグは終わりです。


もう一つの小説が毎日更新の為に、こちらは不定期更新です。

週に1回は更新したいと考えてます。

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