タブレット
人の家を物色する訳にも行かず、結局リビングでゴロゴロしながら時計を見ながら待ってた。
すると、19分でアサイさんが帰ってきた。
減俸は免れたらしい。
「お待たせ! はい、これ」
「サンキュー! で、どうやるの?」
「簡単よ。ホーム画面にDの文字があるでしょ? そのアプリを起動するの。
すると、まずは国を選ぶ画面になるから国を選んで、その後にダンジョンを選ぶの。
上にある虫眼鏡のボタンを押せば検索も出来るわ」
「本当にアプリなんだな」
「当たり前じゃない! で、ダンジョンを決めたら『マップ』と『情報』の2種類が出るから選んで」
「それって同時にも見れるの?」
「見れるわよ。設定から画面分割を選べばOKね」
お~。便利になったぜ!
これでミノタウロスのダンジョンは大丈夫だね。
「それで買い物の方ね。
ホーム画面のカートの絵がそれよ。使い方は知ってるでしょ?」
「知ってる知ってる。
あっ、決済はどうしよう?」
「クレジットカードを登録してあるから、それを使ってね。
それ以外は決済出来ないからね?」
「で、支払いは?」
「マジックボックスにお金を入れてれば、勝手に引き落とすわ。
そうね、毎月25日にしましょうか。足りなかったら取立てに来るからね!
あぁ、リボとか出来ないから、必ず一括払いよ」
「買った品物は?」
「それもマジックボックスに入るわ。
送る場所は東京と思ってくれれば、到着予定日も予想出来るでしょ?」
「了解。ちなみにどこが配達するの?」
「クロ○コよ。何で?」
「そこなら良いよ。時間指定出来るから。郵○局は荒いし指定出来ないからイヤなんだよ」
「わがままねぇ。あっ、わがままで思い出した。
多分言うと思って、プライムに加入してあるから。
来年の分は自分で払ってよ?」
「了~解。
あれっ? プライムって事は動画とかも見れるの?」
「残念。そこはNGにしました。いつまでもあっちに未練残してもダメでしょ!」
ちぇっ。内○ま見たかったのになぁ……。
まぁ、しょうがないか。
「他に何かタブレットに変わりは?」
「バージョンアップはしたわよ。
それとテレビ電話の他にメール機能も付いたわ。
私・イイクラ・閻魔様・トム、この4人にしか送れないけどね」
「ふ~ん。便利なような、不便なような……」
「どうせ、そんなに連絡しないでしょ?」
「いや、するよ。イイクラさんにアサイさんの失敗を報告するし」
「報告するな!! いや、失敗なんかしないわよ!」
「あっ、気になってたけど、充電は?」
「流すな!! ……充電は貴方のMPを利用するから大丈夫。
2日に1回は10分くらい持ってれば満タンになるわ」
「そうなんだ。判った」
「じゃあ、帰るわよ」
「はいはい、バイバイ」
こうしてアサイさんは帰っていった。
早速アマ○ンを見てみる。
おっ、あったあった、袋麺。
まずは無難にサッポロ○番だろ!
5個入りを2個選ぶ。
約700円か。カートに入れて、他の味も探す。
全部で10セットも選んでしまった。
合計3500円くらい。
まあお金ならあるんだし、これくらい良いだろ。
カートに行き、レジに進むを押す。
すると合計金額が出た。
はい、103500円だそうです……。
おい! 送料10万かよ!!
何かAM○ZONのCMみたいになってしまいました…。
そのつもりはありませんので誤解の無いようお願いします。




