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プロポーズ?

3等のパンフレットをもらった。

・指定された馬車・旅館・食事施設を利用する

・利用時にはこのパンフレットを掲示する

・7歳未満の子供は連れて行っても良い(人数に入れない)

・従魔の参加も可

・旅館は1泊2日。部屋は2人部屋。

となっていた。


あれ~? ナミちゃんは人数に入らないぞ?

そうなると俺の相手がいない事に……。


「温泉旅行っスか。いいですねぇ!!」

「コタニさん! 就職しないか?」

「えっ?! どこにっスか?」

「俺の所に!!」

「・・・プ・プロポーズっスか?! そういうのはもっとお互いを知ってから……」

「えっ? ああ!! 違う違う!! 元冒険者って事らしいから護衛に雇いたいんだ!」

「そうなんでスか?」

「俺、色々な所に行ってみたいんだよね。でもその度に冒険者雇うのもなぁって思ってて。

 専属ならギルドに行く手間も無いでしょ? ちゃんと毎月給料払うから!」

「私、そんなに強くないっスよ? 色も黄緑だったっス」

「たしか、青色→緑→黄緑、だったよね? 問題無い! 俺より上だ!!」

「福田さん、何色なんでスか?」

「青だよ」

「・・・それって、ただ『加入したて』ってだけじゃないっスか!」

「いいじゃないか! そうだ、ボーナスも出すよ!」

「むむう、もう一声っス!」

「う~ん、う~ん、何か無いか……?」

「あっ! じゃあ、福田さんの弟子にしてくださいっス! 帝王の弟子! 憧れるっス!!」

「いいけどさぁ。・・・就職活動中なんだよね。ギャンブルしに来たんじゃないよね?」

フィ~フィ~フィ~


口笛吹いて誤魔化した!!

意外とダメ人間だ、この人!!


「・・・ま、いいや。じゃあ決定って事で良いのね?」

「はいっス! よろしくお願いしますっス!!」


いえ~い、これで俺の相手が出来たぜ!

ただ、少し後ろめたいので、給料は多めにしよう。


「では今日からお願いするっス!」

「えっ? いいの?」

「はいっス! もうお金も無くて宿にも泊まれないっスから!」


出会うのがもう一日遅かったら、この人死んでたんじゃないだろうか……。



この後、カンダキジマペアと合流して、村に帰った。



「温泉ペア宿泊?! さすが師匠!! 良い物当てるねぇ!!」

「いつもお世話になってるから、ウエダさん一家にあげるよ。あぁ勿論カンダさんとキジマさんにもね。

 皆で一緒に温泉行こうぜ!!」

「おぅよ! いつでもいいぜ! 店なんか閉めて張り紙しときゃ問題無しだ!!」

「いいのかよそれで」

「たまには嫁も休まねぇとな!! ところでよぉ、その人、誰だい? さらってきたのか?」

「違うわっ!! 俺の専属護衛になってもらった、コタニさんだよ」

「貴方が話に聞いた兄弟子のジャックさんっスね!! よろしくっス!!」

「ジャックじゃねぇーーーーー!!」


「あのぅ、私達も行っても良いのでしょうか?」

「えっ? キジマさん貰ってくれないの?」

「いえ、貰う理由が無いと言いますか……」

「良いじゃないか。皆で楽しく旅行しようよ。なんなら旅行中の護衛って事にして依頼出してもいいよ?」

「いえっ! そこまでしてもらう訳には!! 判りました。ご一緒させてもらいます」


「哲司兄ちゃん、私も行っていいの?」

「当然! 勿論ポチも一緒だよ?」

「わーい、旅行だー! 温泉だー!!」

『りょこー!! おんせーん!!』


大人は面倒くさいなぁ。それに比べて二人(1人と1匹)は可愛いなぁ。

お兄さん、ナゼナゼしちゃうぞ。


「で、いつ行く?」

「は? 明日でいいじゃねぇか?」

「早っ!! それで皆いいのか?」


周りを見渡すと、皆頷いてた。えっ、この世界ってそんなもんなの?


って事で、明日から温泉旅行です。

この後、すぐに「登場人物紹介2」を掲載します。

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