表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/949

3等

本日3話目の投稿です。

宝くじを配った事で、俺の手持ちは『ぬ-175』~『ぬ-178』の4枚になった。

あれっ?今更思ったけど、1回でも外れたら予備が無いからダメじゃね?

……ノリで行動するとダメだね。ノリのご利用は計画的に。


3等の抽選が始まった。

文字を出すのはケンモチさんの仕事になった。


ポチッ・・・ポチッ

コロコロコロ


出た玉をお姉さんが取り読み上げる。


「はい出ました~! 『ぬ』で~す!!」


来た!

5枚の内の3枚を当てなきゃいけないんだ。

最初から出てくれるのはありがたい!


コタニさんが数字の方のボタンを押す。


ポチッ・・・ポチッ

コロコロコロ


「はい! 数字は~~~~~~百~~~~七十~~~~~九!! 179で~~~~す!!」


あっ、配ったヤツじゃねぇか!!

ヤバイ、そういえば祈って無かった!!

会場を見ると殴り合いで勝利したのか、顔面をボコボコにした薄い人がガッツポーズをしていた。

温泉で髪よりも顔を治した方がいいよ。

おっと人の事よりも祈らなくては! ムニャムニャ。


ポチッ・・・ポチッ

コロコロコロ


「はい出ました~!! またまた『ぬ』で~す!!」


何個入ってるのか知らないけど、文字の数だけ入ってるなら51個はあるはず。

なのにも関わらず、ちゃんと『ぬ』が出るのが運の力なのか。


ポチッ・・・ポチッ

コロコロコロ


「はい! 数字は~~~~~~百~~~~七十~~~~~五!! 175で~~~~す!!

 あっ! 帝王さん、当た~~~り~~~!!」


やったぜ! まずは1枚GET!!



その後、誰もが予想した通り、連続で2枚GETしました。


観客からは、

「こんなに『ぬ』ばっかり出るか?!」「普通は出ないだろ?」「確率計算したら凄い数字になるぞ?」

「世の中にはそんなモノでは計れない事があるんだよ」「まぁ帝王だからなぁ」

「俺さ、逆に『ぬ』を持ってるヤツが気の毒になってきたよ」「ん?なんでだ?」

「帝王が居るから『ぬ』が出るだろ?そこで喜べるけどさ、数字は帝王のせいでハズレるじゃん?」「うんうん」

「それってさ、ぬか喜びじゃん。上げて落とすみたいな」

「「「「「あ~たしかに」」」」」

との声が。


ぬか喜びは俺のせいじゃないよ?! 違うよ多分。違うよね?


ま・まぁ、3等の残りは1枚。

そう言うんなら、違う文字にしましょう。

『違う文字出ろ!!』と祈る。

俺に利が無いので、この祈りは成功するか判らないけども。


ポチッ・・・ポチッ

コロコロコロ


「出ました~!! 最後の文字は『ぬ』で~す!!」


え~また『ぬ』なの?

祈りは失敗か。

そうか! 今、幸運を使ったから運は減ってるはず。

それを戻す為には不幸が必要。

って事は不幸になれって祈ればいいのか?とりあえずやってみる。

『不幸になれ~。でも精神的な不幸で肉体的には被害が無い不幸で~。』


祈りだした瞬間、お姉さんの眉間にしわが寄った。


「んんん? すみませ~ん! 見間違えてました~! 文字は『め』で~す!!」


あっ、成功した……。

さっきの観客の意見ではないが、ぬか喜びパターンだ。

たしかにこれはガッカリだな。

普通にハズレるよりもダメージがデカい。

こっそり運を見てみると、120に戻っていた。

ぬか喜びパターンは戻り幅が大きいらしい。


しかし、こういう抽選の場合は『ぬ』『め』みたいなのは省いておけよ。

ナンバープレートでもそうなってるはずだぞ?

『ね』『れ』『わ』とか、『き』『さ』とか、『は』『ほ』とかさ。

今回はそれで助かったけど。


さ、運も戻った事だし、後は1等と2等の抽選を残すのみだね!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ