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アリゲーター

出会ったアリゲーターは、想像通りデカいワニだった。

全長で10mくらいあるんじゃないだろうか。

前にも言ったが、タブレットに書いてある通りだったよ。



アリゲーター

レベル25

そのままワニ。

地球のよりも素早い。皮膚も硬く、安物の武器では歯が立たない。

ノーマルドロップ「ワニの肉」

レアドロップ「ワニ皮」



さて、書いてある事が事実なので、問題は素早さと皮膚の硬さだ。

登場で早いのは判った。

茂みの中から、人間の早足並の速さで出てきたからな。


硬さだが、何か基準を書いていて欲しかった。

モース硬度がいくつとかさ。

まぁ、例えばモース硬度6とか書いてあっても判らないけど……。


ちなみにモース硬度とは、鉱物や宝石の硬さを1~10で表した尺度だったと思う。

有名なのは、ダイヤモンドが10だって事じゃないか?

ダイヤモンド同士を擦って、偽者を判別したりするアレだよ。傷が付けば偽者なんだよね。

俺もネットで見た事あるけど、10がダイヤって事しか覚えて無い。

詳しく書いてあるラノベとかあるけど、ネットで見たくらいじゃ覚えられないよなぁ。

きっと主人公は、宝石店勤務・ネットが見れる・発見(?)したモース自身、のどれかに違いない!


閑話休題


よくよく考えると、自分達の持っている武器はミスリル製かドラゴンの牙or鱗製である。

チタンだと思われるミスリルはともかく、ドラゴンがワニに負けないだろ?

もし負けるなら、タローを笑い者にしてやる!


メンバー全員がレベル40以上なので大丈夫だとは思うが、とりあえず取り囲んでみる。

ムカイ団長はレベル85だそうだ! 人間か?

ミーちゃんはさすがに待機だ。あっさり食われそう。


ムカイ団長が正面に立ち、左腕に装備してる小さな盾を剣で叩いて注意を引いてる。

その隙にナグラさんが『瞬歩』を使い、一気に間合いを詰めて切りつけた。

使ってるのはドラゴンの鱗で作ったショートソードだ。

(ちなみに、この武器に「ドラゴンブレイク」と名づけてた)


ナグラさんの一撃はあっさりとアリゲーターの皮膚を貫通し、切りつけた右足を切断してしまった……。

というか、なんの抵抗も無かったように見えたぞ?!

そんなに優秀なのか?!

いやいや、硬いのは判ったけど、鱗の能力だけじゃないよな。

それを作った技術者の腕と、それを使った人の技、ここも重要だよな。


おっと、そんな事考えてるヒマはないわ。

痛いのか怒ってるのか判らないが、アリゲーターがしっぽを振り回してて危ない。

俺もナグラさんの真似をして近寄る。

俺は『瞬歩』を持ってないので『足捌き』を使って近寄った。

『瞬歩』は10mくらいまで使えるけど、『足捌き』は2mくらいまでなんだよね。


後は『必中』を使ってドラゴンバスターを振り下ろした。

俺の剣はアリゲーターのしっぽの付け根からしっぽを切り離した。

どこが付け根か知らないけど、後ろ足の後ろ辺りが付け根だと思おう。

うん、剣の性能が凄いわ! ほぼ抵抗無く切る事が出来た。


しっぽが無くなったアリゲーターは、バランスが取れないのかあまり動かなくなった。

そこにムカイ団長が顔めがけて、巨大な剣を振り下ろし戦闘終了。

アリゲーターは動かなくなったけどまだ消えないので、実験も兼ねてミスリルのレイピアで刺してみた。

こちらは少し抵抗があったが、ちゃんと刺さった。

アリゲーターの皮膚は、チタンよりも柔らかいんだな。


レイピアの毒が効いたのか、すぐにアリゲーターは消えていった。

切り離したしっぽまで消えるんだから、不思議だよなぁ。

出てきたドロップ品は1m角の「ワニ皮」。

これで防具作れば軽くて頑丈なのが出来るんじゃね? って考えたが、硬さは無かった。

前世の日本のと同じ、ただの「ワニ皮」のようだ……。

じゃあ高級バッグにするしか使用用途が無いじゃん!

こっちの世界でも高級扱いされるのか知らないけどさ。女性の持ち物の事なんか判らないよ……。

次からはノーマルドロップにしよう。

「ワニの肉」って鶏肉に似てるって言われてたな。美味いのかな?

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