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アメーバ退治

5分ほど歩くと、水辺が見えてきた。ナビって便利だね!

そこにはベチャっとした赤紫の物体が沢山うごめいていた。

アレがアメーバか。

おもちゃのスライムを地面に落としたような感じだね。


あれを倒さないと水が汲めないくらい水際に沢山居る。

動きは非常に遅く、1分で10cm移動するくらい。

まぁ、今は警戒してないようなので、戦闘になったら判らないけど。


とりあえず火に弱いという事なので、ファイヤーアローを打ち込んでみた。

ファイヤーアローが当たると、蒸発するように消えていった。

そこに残ったのは、小さな瓶。

どうやらレアドロップの傷薬が出たようだ。


次にコタニさんに打ってもらった。

出たのは500mlほどのボトル。酒が入っているようなヤツだ。

多分アレが「かん水」なのだろう。


よし。ノーマルとレアの両方を確認した。

さ、後は「かん水」を集めるだけだな。

どうやって殲滅するか?

答えは簡単。ミーちゃんだ。レベルアップの為に頑張ってもらいたい。


「ミーちゃん。はい、これ」

「ん? これはたいまつか? 何故2本?」

「今火を付けるからね」

「ん? ああ、持ってろって事か」


何か勘違いしてるようだが、無視してたいまつ2本に火をつける。

2本ともに火がついたので、準備完了だ!


「よし! さあミーちゃん! 殲滅してきてくれ!」

「ん? はぁっ?! 何で俺が!!」

「修行の一環だな。頑張れ!」

「えっ?! 行くの俺だけ?!」

「当たり前じゃないか。俺達にしたら、アメーバなんてザコなんだから。

 一番弱いミーちゃんが行くに決まってるだろ? ね、ムカイ団長」

「うむ、そうだな。アメーバくらい素手で倒せるくらいにならなくてはな」


えっ? それはどうだろう?

カンダさんでも難しいんじゃないだろうか?

弱点とか判らないし、なによりも触りたくない。

でも、ここはムカイ団長に合わせておこう。


「そそ・そうだぞ? す・素手で倒せないと。おお・俺達は出来るぞ?」

「ウソだ! キョドってるじゃないか!」

「何の事かな? さ、チャッチャと倒してきて」

「え~~~!」

「しょうがないなぁ。ムカイ団長、お願いします」


ムカイ団長は、いつものようにミーちゃんの首根っこを掴んで連れて行った。

そしてアメーバに近づいたと思ったら、ミーちゃんをアメーバの溜まり場の中心に投げ込んだ!

うわ~。さすがに俺もあそこまではしないぞ……。

もしかして、ムカイ団長も脳筋ですか?


ミーちゃんは必死にアメーバを倒して回っている。

ムカイ団長は、ミーちゃんが逃げないように近くで見張ってるし。

あっ、団長に近づいていったアメーバが、踏まれて死んだ。

なるほど、武器が無い場合は踏んで倒すのか。


20分くらいかかったが、ミーちゃんはアメーバを倒しきった。

ナビで確認したけど、周囲にはもう黒い点が無い。

ミーちゃんが奮闘した所には、「かん水」の瓶が50本くらい転がっている。


皆で瓶を回収して、その瓶は兵士に持って帰って貰う事に。

どうせ帰ってもらうんだから、丁度良い。

それらは町のラーメン屋にタダで配ってくださいとお願いもする。

兵士の人は簡単に了解してくれた。

どうも兵士達もラーメン無しには困ってたようだ。


どうやって持って帰るのかと思ったら、2人の兵士が上着を脱いだ。

その服に鞘に入ったままの剣を通し、簡易担架を作った。

それに乗せて2人で運ぶんだそうだ。へ~、へ~、へ~。


ここで兵士とはお別れ。

安全だという所を全く見せてない気もするが……。

恐ろしき、ラーメンの魔力よ!

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