表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
337/949

挙式

検証も終わり家に帰ると、カンキジコンビも帰っていた。

家は、そこそこの改装で終わらせるようだ。

もっとも風呂だけは付けてもらうらしい。

やっぱり風呂は大事だよな~。


後は家具を用意するだけだったらしい。

それもサガワさんが用意すると言い出したそうだ。

断ったが断りきれず、代わりに普通の物で良いですから!と言っといたんだってさ。

うん、それは無理だと思う。

家に行ったら、想像以上の物が用意されてると思う。


ま、丁度良いので新婚旅行の事を話しておこう。

結婚式とかもあるだろうしさ。


「二人に質問しても良いかな?」

「何でしょうか?」

「結婚式はいつするの?」

「う~ん、それなんですが……しなくても良いかな~と」

「えっ?! 何で?!」

「ちょっと想像してみてくださいよ。俺達が結婚式する時の参列者の顔ぶれを」


ん? 参列者?

え~と、多分だけどまぁウエダさん一家は確定だろ?

それから普通に二人の両親だよな。

他に? あっ、サガワさんとかタルーンさんは参加しそうだね。


「……大した事無いんじゃない?」

「いやいやいやいや! 誰を想像してますか?!」

「えっ? 二人の両親、ウエダさん一家、サガワさん、タルーンさん、って所かな~と」

「違いますよ! まぁその人達も出席するでしょうが。

 そうじゃなくてですね! まずギルドマスターが来ますよね!」

「あぁ、王都の。うん、来るかもしれないね」

「それから、仲良くなったハズキ君も来るでしょう」

「そうだね。呼ばないのは可哀相だ」

「ハズキ君が来るなら、その親や祖父も来るでしょ!」

「あっ、あの王様なら来そうだよな……」

「そうするとヌマタ卿とネモト卿も参列されるのは確実です!」

「2トップか。来るだろうね。王様が来なくても来るかも……」

「お世話になったホウズキさんも呼んだ方が良いですよね?」

「そうだね」

「すると、ノートルダムの王様の耳にも入るでしょう。

 もしかすると、一緒に来るかもしれません……」


所属するギルドのトップだけじゃなく、2カ国の王様が参列か~。

豪華だね~……ってレベルの話じゃないな!


「ただの冒険者にVIPが揃いすぎですよ!!

 うちの両親が泡吹いて倒れますよ!!」

「た・確かにヤバいメンツだな……」

「なので、やらないって考えてます。

 やらなければ、呼ぶとか考えなくて良いので」

「両親には?」

「報告だけしますよ」


おっと、これはチャンスだな!


「いやいや、待った!」

「何でしょうか?」

「折角だから、二人には新婚旅行に行ってもらう!

 その時に二人の両親の所にも行って、直接報告したら良いよ!」

「「え~っ!!」」


そんなに驚く事かな?


「何と、今なら旅費も全て出ます!

 場所は知らないけど、『門のシール』が近くにあるならそこまでの送迎までします!」

「だってこれからダンジョン攻略じゃないですか!!」

「ドラゴンのダンジョンは、あのタローというドラゴンがボスって事が判明しました。

 ICPO?のイイクラさんの協力も得るつもりです!

 なので、新婚旅行の期限は、ドラゴンのダンジョン踏破までです!」

「でも危険じゃないですか?!」

「タローのダンジョンなんぞ、トムさんが居れば大丈夫!!

 多分、協力してくれるはずだ!!」

「でもですね……」

「いやね、ちょっと二人を働かせ過ぎじゃないかと思っててね。

 そろそろまとまった休みを取ってもらいたいのよ。

 良いじゃないか。たまには二人で旅行すれば」

「でも……」

「そんなに渋るとさ、カンダさんよぉ。

 強制で夏双旅館に泊まってもらうよ?

 好きな所に行ける旅行と夏双旅館に確定、どっちが良い?」

「判りました! 新婚旅行に行ってきます!!」


恐るべし、夏双旅館の力よ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ