プロデュース
300話目です!
「ではお手元のフリップにお書き下さい。
出来た人から挙手でお願いします」
お前はバラエティの司会者か?!
それにフリップじゃなくて、ただのスケッチブックだろ?!
「はいっス!」
「はいコタニさん」
「たまねぎを切った時の臭いがして目にしみる魔法っス!」
「10ポイントッ!」
内Pか?!
サングラスをかけるのか?!
「はい」
「はい、キジマさん」
「方向音痴になる魔法」
「ん~いいねぇ、10ポイントッ!」
こんなんで良いのか?!
だが、参加しなきゃいけない雰囲気だよな。
「はいっ!」
「はい、カンダさん」
「方向音痴になる魔法」
「キジマさんが言ったよ! 天丼かよ! 10ポイントッ!」
うん、大喜利というよりも内Pよりだな……。
ボケ合いが始まるのか?!
「はーい」
「はい、ハズキ君」
「靴が片方だけ見つからない魔法」
「良いねぇ~、確かに困るよね~、10ポイントッ!」
何か皆ノリノリになってきた。
ヤバい、参加しないと、置いてかれる!
「はい!」
「はい、福田さん」
「掃除したのに埃が溜まる魔法」
「0ポイントッ!」
何でだよ! はっ! 俺はふか○りょうのポジションなのか?!
それはイヤだ! イヤ過ぎる!!
それなら猫○爵の方がマシだ!!
「ここでお題を変えます」
「早いなっ!」
「次のお題は、『こんな魔法は受けたくない。どんな魔法?』です」
「変わってないだろ?!」
「お手元のフリップにお書き下さい」
「だからスケッチブックだって!」
俺の指摘は無視されて進んでいく……。
「はい」
「はい、キジマさん」
「夜中に目が覚める魔法」
「2時間ごととかだったらイヤだなぁ~、10ポイントッ!」
「はいっス!」
「はい、コタニさん」
「何を食べても嫌いな食べ物の味しかしない魔法」
「君は食べ物関係ばかりだね。10ポイントッ!」
「はい」
「おっと、またキジマさん! どうぞ!」
「寝てるとトイレに行きたくなる魔法」
「貴方は睡眠関係なのね。10ポイントッ!」
「はーい」
「ほい、ハズキ君」
「掃除が終わらない魔法!」
「10ポイントッ!」
「それ、俺が言ったのと変わらないだろっ!」
「違います~。-10ポイントッ!」
減らされた?!
くっ、これは不利だ。こうなったら黙っておこう。
「もう無いか? もう無いか? では福田さん!」
「手を挙げてないよ?!」
「はい、福田さん!」
「くっ! じゃあ、え~と、汗をかく魔法ってのは?」
「0ポイントッ!」
「頑張って考えたのに!」
「はい、ここまで!」
やっと終わったよ。
でも、確かに結構出たよね。
アイデアを出す事が大事だからねぇ。
これらを下地に工夫すれば、便利な魔法が出来るかもしれない。
「じゃあ、今まで出た物をまとめましょう。
そして、ホウズキさんに見てもらいましょう!」
第三者の目で見て、何かを発見してもらえたら良いね。
こんな話が300話目ですみません…。




