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魔法の作り方

「おっと自己紹介がまだじゃったな。ワシはホウズキじゃ。よろしくな福田君」

「よろしくお願いします。あれっ? どうして俺の名前を?」

「この手紙に書いてあったわぃ」


そりゃそうか。誰かを紹介するのに、その人の名前を書かない人っていないよな。

最低限書いておかなきゃ、偽者が持ってきても判らないもんね。


「福田君は、魔法はどこまで覚えているのかね?」

「初級は全て覚えてると思います」

「というのは?」

「最新の物は知らない可能性があるからです」

「なるほど。では、何を覚えているのか言ってみなさい」

「はい。えっと……

 ライト・ウォーター・ファイア・フリーズ・ファイヤーアロー・フリーズアロー

 ナイトアイズ・ロングサイト・リノベート・サティエティ

 ローア・ヒート・タイム・アース・ファイヤーウォール・フリーズウォール・アースウォール

 エアサプライ・クイック・フォグ・レーダー、の21個です」


慌ててステータスを見たよ。

覚えてても使ってない魔法は忘れてるからね。

サティエティなんて、何の魔法なのか覚えて無いよ……。


「ふむ。確かに全部覚えてるようじゃ。他には何か使えるのかね?」

「え・ええ……」

「心配せんでも誰にも喋ったりせんよ。言ってみなさい」

「はい……アイテムボックス・メール・シール・ディストリビューション・オブテイン・コネクト、です」

「ほう! 上級魔法を使えるのか! しかもコネクトまで使えるとは!

 なかなか優秀なようじゃのぉ」

「いえ、勉強せずに偶然覚えたようなものなので……」

「ホッホッホ、詳しくは聞かんわい。ならばやはり中級をまず勉強すべきだな。

 いや、基礎から始めるか。その様子だと魔法の本で覚えたのであろう?」

「はい、そうです」

「ではちゃんと基礎をやると良いぞ。そうすれば新しい魔法を作る事も可能かもしれんぞ?」

「そうなのですか! じゃあ基礎からお願いします!!」


新しい魔法を作るだと! なんて魅力的な話なんだ!

異世界転生者は新しい魔法を作ったり、既存の魔法をアレンジしたりするのが定番だもんな!

しかも知識が違うからって、簡単に凄い魔法を作るんだよね!

ワクワクするな!! ナグラさんもコッチに来れば良かったのに!!


「では今からでも大丈夫かね?」

「はい! 大丈夫です!!」

「後ろに居る人達も勉強するかね?」

「はい! するっス!!」

「俺はちっと……」

「私も別に……」

「じゃあ何か買い物でもしてきてよ! で、そうだなぁ昼飯を買ってきてよ! で、昼にココに来て!」

「「判りました」」


カンキジコンビに5万渡して王都で買い物をしてきてもらう事に。

何か美味い物でも買って来てくれるだろう。期待しておこう。

ん? デートになるのか?! じゃあ爆裂魔法でも作ろうかな。


「では勉強の時間じゃ。まずは魔法を作るプロセスから教えようかの」

「お願いします」

「まずは作りたい魔法を考える。当たり前じゃな。だが、これが漠然とした事ではダメじゃ。

 ちゃんと科学的に考える必要がある。判るか?」

「なんとなくは。後々大変ですもんね」

「まぁ、そんな所だと思っておけば良い。

 次に、フローチャートを作る。フローチャートは判るか?」

「えっと、流れ作業図の事ですよね。この場合はこうする、みたいな」


簡単に言うと、心理テストの表みたいなヤツだよね。

『貴方は~だ。YES・NO』で、YESの時は赤の矢印、NOは青の矢印に進む。

それを繰り返して最後に『貴方は~度が50%!』とかになるヤツだ。

ちゃんとしたのを、パソコンでプログラムを組む時に作ったなぁ……。


「ふむ、理解しておるようじゃな。では次じゃ。

 次に、それを元にして魔方陣を作る。魔法道具を作る場合じゃと、これで終了じゃ。

 だが、魔法を作る場合は、魔方陣を魔法にする作業をして完成なのじゃよ」


魔方陣ってそうやって作るんだ。怪しい儀式するんじゃないんだね。

家に使われてる魔法道具も、どこかに魔方陣があるんだな。始めて知ったよ。

コネクトで使ってる『門のシール』も魔方陣なのかな?


しかし、魔法を作るって大変な作業なんだね。

アイデア→フローチャート→魔方陣→魔法、って手順が必要だもん。

ラノベの様にチャチャっとはならないよな。

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