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ボス登場

結局、運の回復には1週間もかかってしまった。

新たに出来た剣の出来が良かった為に、また運が下がったからだ。

まぁ、ちょっとした不幸で回復出来るのでありがたいのだが。

ちょっとした不幸も重なれば心労になるんですね。ストレスを感じましたよ。


この1週間で、どんな不幸が来たのか。

・徹夜でゲームを作らされた(前回のはクリアしたので、続編をと言われたので)。

・ゲームでマッピングするからと、コマを作らされた。

・徹夜したのに進行をさせられた。

・寝起きにベッドから落ちた。

・扉で指を挟んだ。

・テーブルで足の小指をぶつけた。

・イチゴが値上がりした。

・等々

こうやって並べると、他人から見れば「その程度かよ!」と言われそうだな……。


ちなみに、以前願ったり祈ったりした事は、結果が後で判明しても運が減る事は無い事が判明。

そう、シロの選挙の結果が出たのだ!

結果は……シロは王様になってしまった。

その為に、今後シロはアリの王宮で住む事になったんだが。

それに女性陣が猛反対したんだよな。

2日に1回は俺が呼ぶ事で決着したけどさ。

シロと別れる事になった、うん、これも不幸だね。


現在、運は106になっている。これなら出かけても大丈夫だろう。

って事で出発する事にした。

あぁ、馬車だけど、あの後襲撃が3回あったね。

毎日レイにご飯を持って行ってたから、知ってるんだ。

襲撃という不幸で運が+1になるのに、装備品強奪で運が-1になるんだよな……。


それにしても、これだけ襲撃者が雇えるってどんだけ金持ちなんだよ!

他国の王族を攫って、使った以上の収入があるのか?!

身代金要求ぐらいしか思いつかないぞ?

それにさぁ、これだけ失敗してる組織(?)をいまだに使ってるってのも不思議。

俺なら見切りを付けるけどなぁ。


そんな事を考えてたら、組織(?)のボスみたいなのがとうとう登場した。

おい、運を使ってないだろうな! うん、減ってなかった、セーフ。


レイ無双が始まり、ボス以外が寝てしまった後に木々の間から現れたんだよね。

で、こちらに向かって叫び出した。


「おい! 一騎打ちで勝負しようじゃないか!

 俺が勝ったら部下を解放してくれ! 俺が負けたらこの件からは手を引く! どうだ!」


「なんか都合の良い事を言ってるわね」

「そうだよな。応じたとして、こっちには大してメリットが無い」

「手を引くっていうのはメリットにならないんスか?」

「だって現状、何も困ってないからね」

「確かに……。レイが頑張ってるものね。あっ、後ついでにチョロも」

「ナグラさん、チョロをイジるのは止めてやってくれよ……」


そうそう、チョロ対策の為にパーカーみたいな服を買ってきてもらったんだよね。

そしたら、背中に張り付くのをやめてフードの中に住むようになった。

泣いて濡れるのは変わらないんだけどさ……。


「で、どうするんです? 福田さんがやっちゃいます?」

「俺が戦闘狂みたいに言うのはどうかな? カンダさんよ」

「だって、さっさと行って、あっさりと倒して来そうな気がしまして」

「まぁ、いつもならそうするかもしれないけど……」


今はなぁ……。運を使えば自爆してくれると思うけど、完全に回復するまでは使いたくないんだよね。


「って事で、カンダさんに行ってもらおう!」

「何が『って事で』なんですか?!」

「えっ? だって一騎打ちを受けるみたいに言ったじゃん」

「そうですけど……それは福田さんがやるって意味で……」

「大丈夫、チョロにも協力してもらうから。危なくなったらレイも補助してくれるよ」

「それって一騎打ちじゃないんじゃ……」

「だって応じる必要無いじゃん。黙って1人で出てってごらん。勝手に応じたと勘違いすると思うよ」

「こないだから福田さんが黒いっス!!」


コタニさんからいわれの無い中傷をされた。あっ、運が1回復したわ。

とにかく、カンダさんには1人で出てもらおう。

それに気を取られている間に、チョロには背後に回ってもらう。

戦闘になりそうになったら、背後からの吸血で終了だ。

もし動きが早い場合は、レイに壁を作ってもらうなり睡眠効果のある匂いを出してもらえば大丈夫。


そもそも、ボスが負けたら捕まえて警察に突き出すから、自動的に手を引く事になると思うんだ。

安全が一番だよ、安全が。

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