知力3
これはよく判らないので、皆で会議だ。
本・ロウソク・たいまつ・薪の4種類だろ?
「やっぱりロウソクだろ?」
「いや、長持ちするたいまつだと思うっス!」
「もしかしたら本は、魔法の本かもしれませんよ?」
「じゃあ火を着けたらダメじゃん!」
「無難に薪じゃないの?」
「う~む、多数決を取るか。ロウソクだと思う人!」
俺とカンダさんとヒタキさんが手を挙げた。
「たいまつだと思う人!」
女性陣全員とハズキ君が手を挙げる。
う~ん、こうなるとたいまつが正解か?
おや? シロが手を挙げてないな。多数決とか判らなかったかな?
「シロは何だと思う?」
『シロは、マッチだと思う』
うん、そりゃそうだ。だが、マッチに着けてからの話なんだけどな……いや、本当にそうか?
最初に火を着けるのは? って質問だよな? って事はマッチじゃないか?!
俺がそう伝えると、皆もハッとした顔をしている!
しかし、マッチが正解なら、いやらしい問題だよな……。
恐る恐るマッチと書くとピンポーンって鳴った。
ムカつく問題だ。間違っては無いけどさぁ……なんかなぁ。
正解を導き出したシロを撫ぜて気分を落ち着かせる。
8問目だ。
『入ると体が熱くなる建物は何?』
うわっ! 完全ななぞなぞだ!!
多分サウナとかじゃ無いんだろうな……。
皆、頭の上に?が浮かんでいる。俺も??だよ。
その中でヒタキさんだけがニヤリとしている。判ったんだな?
「ヒタキさん、判りましたか?」
「はい、多分ですが」
「それで良いので、書いてみてもらえますか?」
「判りました」
ヒタキさんは、ホワイトボードに『ホテル』と書いて正解した!
何で? ホテル?
確かに俺はサガワさんのホテルに行くと体が熱くなるが。変な意味でね。
「答えがホテルなのは、(火照る)からですよ」
「「「「あ~、なるほど~」」」」
そういう事か~。
どんどん問題がヤラシくなって行くなぁ……。
9問目だ。もう騙されないぞ!
『1+2+3+4+5+6+7+8+9+10=? 答えは何?』
はぁっ?! ここに来て計算問題?!
こんなの、55に決まってるじゃないか!
誰もが1度はした事のある計算だろ?
いや、もしやひっかけ?! そんな事を考えてるとコタニさんが55って書いた。
ピンポーンと鳴ったので正解だ。 何でココに来て単純な計算なんだよ!!
さあ、最後の問題だ!!
『最後の問題です!
答えは簡単! この迷宮の突破方法は?』
え~!! 簡単か?!
いや、まてよ? 最初に司会者(?)が言ってたヤツか?
とりあえず、おてつきはセーフって言ってたので書いてみよう。
俺はホワイトボードに「知力・体力・時の運」って書いた。
鳴った音は『ブー』という不正解音だった……。
え~、違うの~?!




