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再びダンジョンへ

今日の目的は、

1.ダンジョンでレベルアップ。

2.狼とは話せるのか? の検証。

3.スライムからドロップされるアイテムは運で選べるのか? の検証。

この3つだ。


「カンダさん、キジマさん、今日はよろしくお願いします」

「「おはようございます!こちらこそよろしくお願いします」」


長文をハモりやがった!

もう夫婦のつもりかよ!


「このダンジョンは初めてですか?」

「初めてですね。でもギルドで話を聞いてきたので安心してください」

「あっ、そうなんですか」

「敬語は止めてくださいよ~。

 私が後衛をして彼が前衛です。福田さんは中央ですね。何か希望があれば今の内に言ってください」

「今の内?」

「はい、中に入ってからだと危険ですから」

「あぁ、なるほど。え~と、こちらの希望は……

 レベルが上げたいので、とどめはやらせてください。

 後、狼と相対した場合は良いと言うまで防御に徹してください。

 それくらいかな? あっ、ドロップ品はこれに入れてください」


そう言ってキジマさんに異次元のカバンを渡す。

前衛のカンダさんに持たせる必要は無いだろう。俺が持っても良いけど、はっきり言って面倒。

それに俺は異次元のカバン2を既に持っている。カバン2個は勘弁してもらいたい。


「了解しました。では行きましょうか」


カンダさん先頭で、ダンジョンに入る。

1階は1本道なので迷う事は無い。たいまつも消えずについてるので明るい。

護衛が居る事で安心して歩いてると、カンダさんが叫んだ。


「スライムです! 止まってください!!」


見た感じ、俺が倒したのと同じヤツだ。

カンダさんは一気に間合いを詰めると、一撃で倒してしまった。


「もう大丈夫ですよ。あっ、ドロップは丸い石ですね」

「お~い、俺のレベルアップを忘れてないか~?」

「あっ!! す・すみません……」

「もぅ、カンダは~。そそっかしいんだから」

「はいはい、イチャつくのは後にしてくださ~い」


俺をダシにして暗い所でイチャつきに来たんじゃないよね?!

頼むよ、本当に。


「スライムが出た場合は、複数の場合を除き俺に倒させてください」

「了解しました。次からはそうします」


俺の安全を考えてくれてるのだろうけど、俺が倒さないと来た意味ないじゃないか。

先の階層で手に入るアイテムを取りに行くとかなら問題無いんだろうけどさ。



この後、1階ではスライムを10匹倒して2階へ行った。

レベルは上がらない。経験値が見たいよ!


検証予定の2階だ。

『ポチの親か、喋れる狼出ろ!』って願って移動してたら、1匹も狼に会わずに3階への階段まで来てしまった。

これから出る推測は、

1.ポチの親は死んでいる

2.喋れる狼はいない

3.狼がいない

4.願いがいつでも成就する訳ではない

って所か。1や2はありうる話だろう。3と4はちょっと怖い話だよね。


到着してしまったのはしょうがないので、3階に下りる事に。


「福田さん、ちょっと待ってください」

「ん? どうした? カンダさん」

「ダンジョンの階段は、何故かモンスターが来ないし出ない場所になっています。

 丁度良いので、ここで休憩して昼にしませんか?」

「そうなんだ~。じゃあ休憩にしよう」

「じゃあ、私がお昼の用意をしますね」

「えっ? 料理でもするの?」

「料理と言ってもパンに肉を挟むくらいですが」

「いやいや、ちゃんとした料理を出すから」

「「はぁ??」」


そういえば異次元カバン2の事を、話して無かったよ。

牛丼を2個取り出して二人に渡す。俺は今日は豚丼かな。

水筒で水も出す。あぁお茶の葉でも買えば良かったなぁ。でもその場合、お湯じゃなきゃだめか。

あっ、作って入れておけば良いのか。帰ったら作ろう。


二人は喜んで食べてくれた。

やっぱりどこでも美味しいご飯は必要だよね。

3階でレベルアップ出来たらいいなぁ……。

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