表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
239/949

所子のダンジョン

6日目。

はい、二日酔いです。

そんなに飲んでないハズなのになぁ。

ステータスにある毒耐性は仕事をして欲しい。

まぁ酒は毒物扱いじゃないんだろうけど。


って事で今日も休養。

さすがに女性陣も送り迎えしろとは言わなかった。

その代わり、今日はシロを可愛がるようだが。

従魔の主人である俺を放っておいて、シロを連れて服を買いに行った。

可愛い服を着させるのだろう。

女性の買い物は長いので、助かったとも言える。


ヒタキさんから二日酔いに効く薬を貰ってリビングに居ると、ハズキ君から魔法教えてとせがまれた。

しょうがないので、教えて無い生活魔法を教えようと思う。


「じゃあまずは『ライト』ね」

「はーい! どういう仕組み?」

「え~と、多分電気だよ、電気」

「電気って何?」

「寒い時に金属触ったらバチッってなった事あるでしょ? あれが電気」

「へ~。それで?」

「それを集めて電球を発光させてるんじゃない?」

「電球?」

「あ~……どう説明しようか……。バクダット電池とエジソン電球でも作るか?」

「えー! 何それ! 面白そう!」

「あっ、今日は材料が無いから無理。電気で光るってだけ覚えておいて」

「えーーー?」


エジソン電球は竹と針金、そしてコップがあれば出来るハズ。

バクダット電池はレモンと壷と、後は銅と鉄だったかな?

昔に、理科の実験でやった記憶だけどさ。

う~ん、二日酔いで頭が動かないや。


「次は『タイム』ね」

「もーう! ちゃんと教えてよ!」

「うんうん、今度ね。『タイム』はそのまま、時間が判る魔法だよ」

「これはどんな仕組み?」

「……電波時計?」

「??」

「多分この魔法を作ったノートルダムにでも設置してあるのかな?」

「ちゃんと教えて!」

「あぁ、ゴメンゴメン。詳細はナグラさんに聞くように! 以上!」

「えー?!」


ただでさえ二日酔いでヘタってるのに、難しい事を聞かれても無理です。

丸投げだよ、丸投げ。

さ、本を読んで覚えて頂戴な。


このままグダグダして今日は終了。

ナグラさんには怒られたけど。



7日目。

とうとう、この日がやってきました!

そう選挙の日です!


と、いう事で、朝から所子のダンジョンに来てます。

貰った小冊子には、ダンジョンの3階で昼から行うらしい。

何で朝から来たかというと、少しでもシロのレベルを上げておこうと思ったからだ。

シロは何とレベル2だったのだ! 何で立候補した?

いくらなんでもマズいでしょ。

少なくとも軍隊アリと同じレベル10にはしておきたい。


しかし、よく考えたら、所子のダンジョンって初めて入る。

前回は、この門のシールを設置した部屋に来ただけだったもんな~。

……あれ? ヤバくない?

シロのレベル上げしてる場合じゃないんじゃないの?

3階に行く為の階段を探さなきゃいけないじゃないか!!

いや、そもそも2階に行く道すら知らない!!

運を使えばたどり着けるけど、着くまでに何時間必要かも判らない……。


『降りる階段まで行きたい!』と強く願って、小走りで移動したよ。

出てきたモンスター? 基本無視か、カンキジコンビが瞬殺。ドロップ品も無視。


1時間で2階に行く事が出来た。同じ方法で、3階にも向かう。

3階には30分で行く事が出来た。階段が近くて良かったよ。


現在時刻は10時半。

さすがに受付の場所は、小冊子に書いてある。2階→3階の階段の裏側の穴だそうだ。

近くてよかった。また探すなんて事になったら時間が足りなかったかもしれない。


急いできたので、もう面倒になった。

このまま選挙を迎えよう。

シロには可愛さだけで突破してもらおう。

あぁ、従魔の主人も関係するなら、運で突破する手もあるな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ