3巻と4巻
ヌマタ卿が来るまでの2時間を何するか、これは俺の中では既に決まっている。
そう、魔法を覚えるのだ!
折角貰った、魔法の本(初級編)の3巻と4巻をこの時間に読んでしまおうと思ってる。
道中なので、練習も出来るだろうし。
という事で、まずは3巻を開いてみた。
『はじめに。
表紙にある数字は本に込められている魔力の残り回数です。
「0」になったら読んでも覚える事が出来ませんので、魔力を補充してもらってください。
魔力が0の人は読んでも覚える事は出来ません。
貴方がもし魔力0の人なら、売ってお金に換える事をオススメします。
この本は読む事で、貴方の魔力を使用して魔法を発動させます。
魔力が少ない時に読むと、暴走する事があるので止めましょう。
貴方の魔力を使用し、読んでいると内容を強制的に頭に入れます。
脳のキャパが一杯の人は、他の記憶が無くなるかもしれません。』
うん、ここまでは同じだね。
残り回数は6になっているが、俺が補充出来るので問題無し。
さて、どんな魔法が書いてあるのかな?
『注1:一つの魔法を覚える度に残り回数が1減ります。
注2:読めない文字等が出てきますが、読んでるつもりで目で追ってください。
1.生活魔法
温度を下げる:ローア(MP10)・・・P.08
時間を知る:タイム(MP5)・・・・・P.12
2.攻撃魔法
火で壁を作る:ファイヤーウォール(MP20)・・・P.16
土で壁を作る:アースウォール(MP25)・・・・・P.20
3.支援魔法
空気を送る:エアサプライ(MP20)・・・P.24
速さを上げる:クイック(MP10)・・・・P.28
4巻へ続く』
そう言えば、2巻には『中級編へ続く』と書いてあったと思ったのだが。
2巻を確認すると、やはりそう書いてある。
不思議に思ってキジマさんに聞いてみたら、
「この3・4巻は最新版ですね。1・2巻は10年前の本ですよ」
という説明を貰った。
なるほど、つまりは初級で覚えられる魔法がこの10年で増えたって事か。
で、初級編を4冊に増やしたと。
そうなると、最新版の1・2巻も手に入れたいな。
もしかしたら、新しい魔法が書いてあるかもしれない。
さて、これが3巻の内容だ。
目次にも消費魔力が書いてあるようになった。魔力をMPって書くようになったらしい。
防御魔法が書いてあるのは嬉しいね!
空気を送る魔法って洞窟とかで使うのかな? 水中でも使えるなら凄く便利な魔法だけど、それなら『空気を作る』かな?
逆に、時間を知るって、時計持ってるから意味無さそう。
続いて4巻を開いてみる。
こちらは残り回数が5だった。
『注1:一つの魔法を覚える度に残り回数が1減ります。
注2:読めない文字等が出てきますが、読んでるつもりで目で追ってください。
1.生活魔法
温度を上げる:ヒート(MP10)・・・P.08
穴を掘る:アース(MP10)・・・・・P.12
2.攻撃魔法
氷で壁を作る:フリーズウォール(MP30)・・・P.16
3.支援魔法
霧を出す:フォグ(MP25)・・・・・・P.20
音で解析する:レーダー(MP50)・・・P.24
中級編へ続く』
これでやっと中級に行くのか。
おっと! 音で解析するって魔法があるぞ?! 前世で言う超音波の事か?! 名前もレーダーだし!!
初級に書いてあるけど、消費MPは50と高め。使える人居るのかな?
現代知識持ってる俺やナグラさんは使えそうだけどさ。
まあいいや、覚えて実験だぜ!!




