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プロローグ2

アサイさんが驚いた声に驚いたわ!


「何か変な事でもありましたか?」

「あっ、すみません……。

 言ったように、普通は0か±1~3ポイントくらいなんですよ。

 私が担当した中で一番多かった人で、幸運5ポイントでしたから。

 福田さんの60は過去最高記録です! おめでとうございます!!」

「いや、現世で不幸だった結果でしょ? おめでとうと言われても……」

「これから幸福になれば良いのです!!」

「そんなもんですか?」

「そうです!

 で、話を戻しますが、幸運ポイント用の抽選、通称「幸運ガチャ」を60回引いて貰います。

 ただ、50個しか入ってないので10余りますが、どうしたらいいのでしょう?」

「……それを俺に聞かれても困るんですけど」

「そうですよね~。

 まぁいいでしょう! 終わってから考えましょう! さぁ、引いて引いて!!」


この人、大丈夫かなぁ。

普通上司に相談とかするんじゃないのか?

ま、何が出るのか判らないし、50回は引いた後でもいいか。

変なのが出たら残りの10で交換してくれるかもしれないしさ。


ガチャと言っても、タブレットの画面をタッチするだけの簡単な物だった。

50回引いた結果は、


『ハズレ』×40

『カルマ+1ポイント!』×3

『カルマ+3ポイント!』

『カルマ+5ポイント!』

『カルマ+10ポイント!』

『凄いよ! カルマ+20ポイント!』

『やったね! 生まれ変われる権利!』

『わぉ! 好きなランクを選べる権利!』

『強力! 好きな属性を伸ばす権利!』


これで、俺のカルマは+38になった。

元々-3だったから、大幅に増えたね。

残りの3つはよく判らない。

凄く興奮しているアサイさんに説明してもらおう。


「この3つは何ですか?」

「凄い! 凄い! 何だコレ?! 何だコレ?!」

「落ち着いて~! 説明プリーズ!!」

「はっ!! すみません……。

 この3つが同じ人に出る事が無かったので、興奮してしまいました~。

 カブった場合どうなるか、知らないですねぇ。

 ちょっと上司に聞いてきますので、そのままお待ちください」


そう言ってアサイさんは奥に引っ込んでいった。

少し待っていると、上司であろう男の人を連れて戻ってきた。


「お待たせしました。私、ここの管理を任されているイイクラと申します。

 よろしくお願いします」

「あっ、福田です。よろしくお願いします」

「アサイに替わって、私が説明致します。

 この3つですが、同時に出るのは初めての事です。

 2つ同時に出た事はありますが、250年も前の話ですね」

「そうなんですか?」

「はい。こういう場合は閻魔様と相談する事になっております。

 しかし現在閻魔様は出張中でして、電話をした所、お前に任すと言われました」


……なんか軽いなぁ。

変な事になったら閻魔様に直談判しよう!


「では説明させて頂きます。

 まずは、『やったね! 生まれ変われる権利!』です。

 これはそのまま、生まれ変われる権利です。

 次が問題ですね。『わぉ! 好きなランクを選べる権利!』なのですが、、、

 ランクというのは天国から地獄まで10段階ありまして、その中から好きなランクを選ぶという物です。

 福田さんの場合、生まれ変わるという前提があるので選ぶ意味がありません。

 最後に『強力! 好きな属性を伸ばす権利!』です。

 例えば地獄行きの場合、痛みに耐える属性を伸ばせば楽になります。

 ここまではよろしいでしょうか?」

「は、はい、何となくですが判りました」

「では提案なのですが、これらを全て統合して一つの権利にするというのはどうでしょうか?」

「え~と、具体的には?」

「はい。福田さんには、、、

 『好きな世界に、好きな属性を伸ばした状態で、生まれ変われる権利』

 を提案させてもらいます!」


さっぱり意味が判りません。

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