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ここでも

「次だ! 次の勝負だ!!」


王様が騒いでます。

運を操作してごめんなさい。次からはマジメにやります。


「次はそこの扉を使用して勝負だ!」

「えっ? 何をするの?」

「簡単な事よ。その扉を開けて、最初に男女どちらが見えるか、だ!

 ワシは男に賭ける! 良いな!!」


うわっ、汚ねぇ!

そこに誰が居るか判ってて賭けただろ?!

多分、守ってる騎士が立っているだろう。扉を開ければ覗くに違いない。

しかし許そう。さっきは俺も運を使って圧勝したからな。

今回くらい勝たしてあげよう。


「良いよ。じゃあ俺は女で」

「言ったな! よし! では扉を開けてもらおうか!」

「俺が開けるのかよ! ……まぁいいけどさ」

「おっと、勿論声を出したりするのは禁止だぞ!」

「判ってるよ! 開けたらすぐに戻ってくるよ!」


そう言って、俺は扉を開けた。


開けた扉の先に居たのは……メイドさんでした。

2連勝しちゃった。


悔しい王様は、そのメイドを呼んで事情を聞いたが。

別室に居るタルーンさんの所に、新しいお茶を持っていく所だったそうだ。



「え~と、リーチですけども」

「くっ……まだまだこれからだ! 次の勝負は……えっとカジノの町にはどんなギャンブルがあったかな?

 ん? そういえばさっき言っておったが、何故カジノの町で『帝王』と呼ばれているのだ?

 遊び歩いてるのか?」

「違うわ!! ギャンブルで連勝してたら、何故かそう呼ばれるようになったんだよ……」

「連勝?! どれくらい勝ったのだ?」

「えっと……ガチャで連続当たり、スロットで777、宝くじで1等当選、他に何があったかな?」

「ま・マジか……! これよりハンデを設ける!! 帝王は6勝でワシは2勝で決着する事とする!」

「何でだよ! 後、お前まで帝王と呼ぶな!!」

「うるさい! 帝王とは3倍のハンデでも少ないくらいだわ!!」


くっ、、、だが、言われてみれば確かにそうかも?!

ギャンブルで勝負する以上、明らかに運が高い俺の方が圧倒的に有利だ。

でもギャンブルで勝負って言い出したの王様だからな?!


「判ったよ、それで良いよ。その代わり帝王と呼ぶな! 後、もうハンデの変更はさせないからな」

「了解した。フフフ、その驕りが負けを招くぞ?」

「はいはい。じゃあ次の勝負は?」

「次は……トランプ……はダメだ! もっと単純な物にしないと……。

 良し! 『時計は今偶数?奇数?』で勝負だ!」


なんじゃそれ?

腕時計見たらすぐにバレるじゃないか?


「タブレットをつけると、最初に時計が出るであろう? それには秒まで表示されておる。

 その秒が、奇数か偶数かで勝負だ! ちなみに00は再試合とする。

 ワシは奇数だ! 奇数に賭けるぞ!」


なるほどね~。ってまたセコい事を……。

00が無効なら、数字は01から59まで。つまり奇数の方が1個だけ多い。

それを計算に入れた上で奇数を選んだな?


「じゃあ俺は偶数な。タイミング勝負だから、王様がスイッチ押せよ?」

「ほう。そこまで譲るか。さすがは帝王」

「それ以上言うなら、イイクラさんに言いつけるからな?」

「冗談じゃ冗談。では押すぞ!!」


チラチラと部屋の時計を見ながらタイミングを窺ってる王様。

多分、59秒辺りを狙ってるのだろう。

そこなら、59・00・01、と自分に有利な数字が3つ並んでるからな。


「ここじゃ!!」


叫んでスイッチを押す王様。

タブレットは画面を表示するのに1秒かかった。

結果、表示されたのは「02」だった……。

表示する速度も計算しとけよ!!

3連勝だよ!!

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