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王都へ!

門をくぐって出た先は、狭い窓も無い部屋だった。

多分ココは王都で、タルーンさんの家のどこかなんだろうと思う。

タルーンさんが何か慌てているので、一旦門を消して話をする事になった。


案内されたのは、豪華な作りの応接室。調度品の良し悪しは判らないけど、なんか豪華そう。

ソファに向かい合って座ると、何が大変なのかを話し始めた。


「昨日の昼に王都に到着しまして、門で受付をして入都し店に商品を陳列していました。

 しばらくすると、騎士が3人ほどやってきたのです。

 お客さんかと思い近寄ったら、「貴方が店主のタルーンか?」と聞かれました。

 私が首肯すると「王が呼んでいる。今から城に向かう。」との事!

 そのまま城に連れて行かれました。ええ、『門』の事がバレたかと冷や冷やしましたよ……」

「違ったんですか?」

「ええ。

 城へ着くと、そのまま謁見の間へ連れて行かれました。

 そこで王様から「そなたの知り合いに『福田』という者が居るな」と言われました。

 肯定すると今度は「連絡がつくか」と聞かれました。

 何か御用でしょうかと聞くと「会って話す事がある。連絡をしてくれ」との事。

 それだけ言われて、城から帰ってきたのです」

「王様が俺に話?! なんだろう?」

「さっぱり判りません。何故福田さんを知っていたのか、何故私が知り合いと知っていたのか、全て謎です……」

「さすがに応じないとダメですよね……?」

「お願いします! 王に逆らえばここで商売が出来なくなります!」

「俺も王都に『門』が欲しいですからね。ココが無くなったら困ります。タルーンさんの邪魔をしてもアレだし」

「……私の事を二の次にしないでくださいよ~」

「す・すみません! じゃあ、明日にでも王都に向かいます」

「よろしくお願いします!」

「あっ、そうだ! 到着までの毎日、22時にここに来ますよ。定時連絡って事で」

「そうですね、そうして頂けるとありがたいです。

 もし私がいない場合は、紙とペンを置いておきますので、何かありましたら書いて下さい」

「了解しました。ではお願いします」

「はい。私も情報収集してみます」


タルーンさんと握手し家に帰った。

皆はまだリビングにいるようだ。

リビングに行くと、ハーツで盛り上がってた……。

何だろう、この疎外感は……。


皆に明日から王都に向かう事を伝えた。

じゃあ準備しないと! って言いながらハーツを止めないのはどうかと思う。

7時半に朝飯食べて、それから出発するからと伝えて俺だけ部屋に戻った……。



翌朝、予定通りに出発したのだが、皆眠そうだ。

聞けば1時までプレイしてたそうだ。

いいなぁ、楽しそうで……。


道中はカンダさんに習いながら御者の練習です。

前回と同じように途中の宿場町に泊まりながら、まずは所子を目指す。

キジマさんに聞くと、所子からさらに北西に向かうと王都に着くそうだ。

所子から4日くらいかかるらしい。

近いような遠いような距離だね。


所子の町には用事が無いので、今回は寄らない予定でいる。

泊まるだけなのに入町税払うのはもったいないよね。

野営で十分だ。その為の装備も買ったし。

そうそう従魔のガーだけど、ゴーストらしく夜の方が得意らしい。

基本昼に寝て、夜活動してたらしい。従魔になっても同じで、昼に呼ぶと微妙に機嫌が悪い。

って事で野営時に呼んで警戒をしてもらう。

これで夜に交代して警戒しなくて済む。従魔ってありがたい!



所子の町までは特に変わった事は無く、3日目の夕方には到着した。

そのまま町に向かわずに、近くにあるというダンジョンに向かった。

見てみたいってのもあるし、近くで野営すれば良いかなと思ったから。


ダンジョンは簡単に見つかった。

何故なら、そこまで綺麗に道が舗装されてたからだ。

どこにでもありそうな小山にポッカリと穴が開いていて、それがダンジョンだそうだ。

「どこかに『門のシール』を設置出来たら良いのになぁ……」と考えてたら、腕時計からガーが出てきた。


「どうした?」

「うむ。ファントムの気配がしたのだ」

「えっ? ここは地上だよ? モンスター出ないだろ?」

「だから不思議に思い、出てきたのだ」


地上にモンスターって出ないのに、確かに不思議だ。

カンダさんは馬車を見ているというので、残りのメンバーでガーについて行った。

もし戦闘になるとして、カンダさん無しで大丈夫かな……。

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