家?屋敷?
家の見取り図を追加しました。
ロビーで待っていると5分後にツバキさんに呼ばれた。
今回、サガワさんは丁度空いていたようで、すぐに来てくれるようだ。
10分後、サガワさんが到着。
「こんばんは、福田様! ようこそいらっしゃいました!」
「呼び出してすみません」
「いえいえ、とんでもないですよ! して、今回はどのような?」
「あの~、家の話なんですけど……」
「はいはい! 問題ありませんよ! 既に全て揃ってますので、何時でも入れますよ!」
「そ・そうなんですか? じゃ・じゃあ、今からでも良いですか?」
「はい! ではすぐに馬車を用意させますね!」
いや、歩いて行ってもいいんだけど……。
そう言おうと思った時には、既にサガワさんは馬車を呼びに行っていた。
行動力、ハンパねぇ。
5分も待たずに馬車が着たので、全員で乗り込んで移動する。
このカジノの町は、中央に北東から南西に向かって川が流れている。
サガワさんのホテルはこの川沿いに建っているのだ。
その川を渡り、すぐ北に向かう。川沿いに3分ほど進んだ所で馬車は止まった。
「到着しました。ココが福田様の家になります!」
そう言われて見た家は、川沿いにある庭付きの大きな二階建ての屋敷だった……。
ちょっと大き過ぎない?!
門があるよ?! 鉄格子の付いた門が!!
そして門から高い石造りの塀が続いている! 多分敷地を囲むようになってるんだと思うけどさぁ。
この塀、3mくらいあるよね?! 塀の上には鉄条網って言うの? あれが張り巡らされている!!
凄い厳重に侵入防止がされてる!!
「そしてこれが、門の鍵です。こちらは家の鍵になります」
そう言われて鍵の束を渡された。
門の鍵は無骨な鍵だが、家の鍵は何かの宝石が付いていた。
「えっと、何でこんなに豪華な鍵なんですか……?」
「スイートルームの鍵と同じなんですよ。認証付きなので、複製出来ないようになっているのです」
って事は、これは宝石じゃなくて魔法石なのか。
ちゃんと4本用意する辺りが、複製の難しさを感じられる。
きっと後から作ろうと思っても、時間とお金が掛かるのだろう。
……鍵だけでいくらかかってるんだろうか。
門を開けて中に入ると、正面にはすぐ家の玄関がある。門からは10mといった所かな?
右の庭には大きな木が植えられている。何の木だろうか?
左の庭は綺麗に刈り取られている芝生の庭。20m×10mくらいありそうだ。広い。
いよいよ、玄関の鍵を開けて家の中に入る。
「前に言った通り、7部屋で、リビング・キッチン・トイレ・風呂・脱衣所、と言われたモノは全て揃っております。
内部は魔法石を使った上下水道・照明・湯沸しを完備です。
1階の2部屋や客間ですね。2階の5部屋は寝室にしてあります。
福田様のお部屋は、2階の階段を上がった目の前の部屋です。
既に必要な家具は全て用意しておきました。ベッドは勿論あのスイートにあったベッドを置いています」
玄関を入るとすぐに2階まで吹き抜けのロビーがあり、ソファが置いてある。
目の前には2階に上がる階段、右手には廊下、左手にはどこかの部屋に入るドア。
階段を上がった所は、吹き抜けを回るように2階の廊下がある。
なんというか……本当に屋敷だぞ、これ。
全部の部屋を見て回ったけど、はっきり言って豪華!
他人の家感がハンパないぜ!
大体、寝室がどれも20畳くらいあるんだもん!
本当に誰か雇わないと、維持出来ないよ~!!
サガワさんは、この後用事があるらしく帰っていった。
残った俺達は、まず部屋割りをした。
各部屋には既にスイートにあったのと同じベッドが置いてあった……。
2階の階段上がった正面の部屋にシール付きのベッドが置いてあったので、そこはコネクト用の部屋にした。
その隣の部屋を俺が使う事に。
吹き抜けを挟んで反対側をコタニさんとキジマさんが使う。
1階のロビー横の部屋は、カンダさんが使いたいと言ったのでカンダさんの部屋に。
護衛だからすぐに対処出来る場所を選んだそうな。
部屋も決まったので、今日は泊まって明日から勇者捕獲作戦だ!




