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新しい従魔

エレベーターを降り、トムさんのログハウスに行く。

皆は……談笑していた。

いいなぁ、気楽そうで。


「あっ、福田さん。もう良いのですか?」

「ん? ああ。もう話し合いは終わったよ。

 所でトムさん、ここに『門のシール』を貼らせてもらっても良いですか?」


皆がギョっとしている。

そりゃそうだ、秘密の事なのにあっさりと喋ってるんだから。

だが、トムさんも事情を知っているので、


「いいよ~。2階の廊下の突き当たりに貼りましょうか」


と簡単に許可してくれた。

よし! これでココへは何時でも来る事が出来る!

勇者を確保したら、さっさと連れて来よう。


これで門の出来る場所が7箇所になった。

ちゃんとメモしとかないと、すぐ忘れそうだ……。


現在は、

1.所子のタルーンさんの敷地内の物置

2.タルーンさん所有の額縁の裏(移動中。後に王都の支店に置かれる予定)

3.『門のシール』と同じ大きさのミスリルの板(移動用)

4.馬車の中の時計の裏

5.サガワホテルのスイートルームの寝室のベッド(カジノの町の家に移してもらった)

6.ウエダさんの家の勝手口

7.ダンジョンの10階の、トムさんのログハウスの2階

となっている。

後13枚あるけど、どこに使うかなぁ。

移動用をもう一枚くらい増やしても良いかもね。


さて、確認しておかないといけない事がある。


「イイクラさんに話がある時は、トムさんに連絡すれば大丈夫ですかね?」

「それでOKよ~」

「そうですか。じゃあ『メール』の登録をしても良いですか?」

「そんな面倒な事しなくてもいいじゃん! 『従魔』に登録しましょうよ!」

「ええっ! そんな簡単に! 良いんですか?!」

「いいのいいの。基本的にヒマだからさ。たまには外にも出たいじゃん?」

「……ま・まあ、トムさんが良いのなら良いんですけど……」

「危険な時は何時でも呼んでもらっても良いのよ?」

「……何か呼んだ方が危険な感じがしますが……」


という事で、あっけなく従魔が増えた。しかも最強な従魔が。

トムさんは軽いなぁ……。

これも高レベルなせいなのかな?

直接イイクラさんに『メール』すればいいって?

いや、さすがに次元を超えては届かないでしょ。いつまでも居る訳じゃないだろうし。

とにかく、これで連絡方法と移動手段は確保。


後は勇者か……。

帰ってからでも良いのだが、ここの方が内緒話をするには向いてるのでココで話しておこうと思う。

トムさんは知ってるだろうし、話しても問題無い。

それどころか、もし勇者が抵抗した場合には助けてもらいたいしね。


貰った書類をテーブルに出して、話をする事に。


「実は今、ある国で問題が起きてるんだ。それは誘拐事件。

 しかも誘拐に気づいてなくてその上洗脳までされてて、非常にヤバい事になってる。

 それで、助けに行ってくれないかと頼まれたんだ。俺は行こうと思ってる。

 皆はどうする?」

「誘拐! エラい事じゃないですか! 勿論協力しますよ!」

「でもカンダさん、これを聞いてもそう言えるかな?」

「えっ? 何ですか?」

「それをやったのは、その国の王様なんだ……」


絶句とは正に今の状態の事だろうな。

皆が目を見開き、口をパクパクさせてる。

そりゃそうだ、国のトップが犯罪してるなんて驚き以外何も無い。

それどころか、ありえないと思うだろう。

でもちゃんと話さないと、後で問題になる。


「王様に誘拐されて洗脳されている人は、今は勇者としてダンジョンへ行き戦っている。

 さて、もう一度聞くよ? 皆は行くかい?」

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