クイズ!
「デデッ! 第一問! 最初の従魔の名前は何?」
口で効果音を言ったよ! しかも第一問って何問する気だ?!
「『ポチ』です……」
「正ー解っ!!」
「……」
「デデッ! 第二問! ウエダさんの子供の名前は何?」
「『ナミ』ちゃんです……」
「またまた正解!! ここでジャンピングクイズ!! サガワホテルのスイートルーム、寝室の数はいくつ?」
ジャンピングクイズって何?!
しかも微妙に俺に関係無い問題になった!!
慌てて皆と相談する。
「6部屋じゃないっけ?」(カンダ)
「たしか8部屋だったと思います。」(キジマ)
「7部屋だったような……?」(俺)
「8部屋っス!! 全ての部屋を見て回ったので間違い無いっス!!」(コタニ)
コタニさんが覚えていたようだ。キジマさんとも同じなので間違い無いだろう。
「答えは『8部屋』でいいのかな?」
「お~っと! 正解です! ジャンピングに成功しました! 三~六問は飛ばしますよ~!」
「そういう意味のジャンピングかよ! って何問あるんだよ!!」
「ツッコミは必要無いです。
デデッ! 第七問! 現在、何個『属性』を持っている?」
俺のツッコミは冷たくあしらわれた……。
なんだろう、この人、アサイさんと同じタイプな気がする……。
って考えてる場合か?! 『属性』の数?!
慌ててステータス画面を出して数えると、力系・耐性系・欲求系の3つ合わせて30個有った。
「30!」
「正解!
デデッ! 第八問! 所有している馬の名前は?」
「『銀星号』と『ショスコム』の2頭!」
「正解です! ちゃんと2頭とも答えましたね~。優秀ですよ~。この辺りから難しくなりますよ~!
デデッ! 第九問! 腕時計を買った店の店主の名前は?」
……なんだっけ? レベルが上がり過ぎだろ?! 1回しか行ってない店だぞ?!
確かあの時は……コタニさんと買いに行ったんだっけ?
そう思ってコタニさんを見ると、同じように考えていた。
変な店主だったのは覚えてるんだけどなぁ……。
「思い出したっス!! スズキさんっス!!」
「あっ! 確かにそんな名前だったような気がする!!」
「正解!! ここでダブルジャンピングクイズ!! これはかなり難しいですよ~!!
宝くじの抽選会場の、最前列にいた2人の薄い人を選びましたが、名前は何と何?」
そんなの覚えてる訳無いだろ!!
コタニさんと会った頃じゃないか!!
まてまて、落ち着け。ここにいるメンバー全員、あの場所に居たじゃないか!
誰かが覚えてるかもしれない!
「……誰か覚えてる?」
「頭しか記憶に無いっス……」(コ)
「私も薄いな~としか覚えて無いです……」(キ)
「俺は、何か偉そうだったな~と記憶してますけど、名前は……」(カ)
「偉そう? どう偉そうだったの?」(俺)
「えっとですねぇ、、、何か『俺様』みたいな事を言ってたと思います」(カ)
考えながら皆の頭を見る。
薄くは無い。 薄いどころか、コタニさんには天使の輪が出来ている。
天使の輪って知ってる? 光沢のある頭髪に出来る美しい光の輪の事だよ。
ちゃんとヘアケアしてる証拠だね。 ん?
……頭? 薄い? 二人? 俺様的な発言? 天使? ……!!
「判った!! 『タカシ』と『ツカサ』だろ!!」
「……お見事!! 正解です!!」
難しい問題だったぜ……。
「ダブルジャンピングクイズだったので、一気に最終問題まで飛びますよ~!!」
おおっ! 頑張って思い出した甲斐があったぜ!
「デデデッ! 最終問題!! ウエダさんの奥さんの名前は何?」
は? 俺、知らないぞ?!




