１０番勝負の結果
次の勝負は「目利き」。
これは運を使わないとダメだなと思ってたら、サガワさんがやるとの事。
それならばお任せしよう。
相手もケンモチさんを使わなかったし。本人達で勝負だ。
結果はサガワさんの勝ち。さすがです。
これで２勝１敗。
次の勝負は「競馬」。
所持金１万円で１～５レースを購入し、残金が多い方が勝ちというもの。
今日は既に昼を過ぎているので、明日の朝からとなった。
なので今日の内に皆と残りの勝負についてミーティングをした。
１．弓 ２．運搬 ３．目利き ４．競馬 ５．トランプ
６．戦闘 ７．狩り ８．魔法 ９．移動 １０．釣り
１敗しているので「戦闘」まで行くのは確実。
当然ケンモチさんが出てくるだろう。
こっちとしてはカンダさんにお願いしたいが、変更は無理。
ホテルの庭で戦闘訓練をしました。
４と５についてはギャンブルなので、問題無いはず。
翌日、俺とサガワさんは競馬場に。
はい、単勝万馬券に１万円ツッコんで的中させ、勝利です。
そのままトランプ勝負に。
バラバラになってるトランプから５枚を交互に選んで、その合計が大きい方が勝ちってルール。
４枚目を引いた時点で差が１４になったので勝利確定。
４勝１敗です。
昼からは戦闘をする。
競馬場から近い南門を出る。ここでやるらしい。
ルールは簡単で、木刀を使い相手が負けを認めるか気絶したら終了。
これには運を使うしか勝てる要素が無い。
今日は使いっぱなしだがしょうがないだろう。
一応「こんなのに巻き込まれるなんて不幸だわ～」と考えて回復させておいたけど。
『簡単に勝てますように！！』と強く祈っておく。
スタート合図と共にケンモチさんがこちらにダッシュで向かってくる！ 早い！
が、その後事態は急展開！
知らないオッサンが走って近寄ってきたのだ！
そして大声で叫んできた。
「ケンモチさん！ 奥さんが破水した！！ 生まれるぞ！！！」
「な・なんだってーーーーっ！！ この勝負、俺の負けだーーーーーっ！！」
そう叫んだと思ったら、ダッシュで帰って行った……。
勝ったけど、何か負けた気がする……。
後でお祝いを持っていこう。奥さんと子供には罪（？）は無いからね。
とにかくこれで５勝１敗となった。
次の勝負は「狩り」だが、代理人が逃亡していなくなったので無理。
どうするんだろ？
サガワさん・テラオさん・ソノダさんで協議している。
どうやら決まったようで、サガワさんがこちらに歩いてきた。
「この後の勝負は無しになりました。
現状で５勝しているこちらの勝利になりました！
福田様、ありがとうございます！！」
「そうですか。おめでとうございます」
「では、今から福田様の家になる物件の手続きをしましょう！」
「早いですね！ 大丈夫なんですか？」
「勿論です！ 既に書類は出来ています！ これを役所に持っていけばＯＫです！」
「書類まで作ってたのですか？！ じゃ・じゃあ行きましょうか……」
そのままカジノの町の役所に行った。
手続きは書類を提出し、税金を払って終了。
物件の売買は税金がかかるんだってさ。
５００万って言われてビックリしたよ！
全額サガワさんが払ってくれた。必要経費だと言われたよ。
税金は５年に１回で、この５分の１だそうだ。
５年後に１００万払うのか……。忘れないように注意しないとね。
こうして俺は、まだ見ても無い家を手に入れた。
