技術の習得
7ポイントの使い道を決めたのは良いのだが、これを1度に入れるとなると躊躇する。
だって魔法を6つ入れてあの痛みでしょ? それを上回る痛みに違いない……。
でもさっさと入れてもらって、アサイさんには帰ってもらいたい。
う~ん、悩む!
あれっ?
今思ったけど、何で1度に入れるの?
例えば、3分ごとに1つでもいいんじゃないの?
うん、問題が無いならそれで行こう。
色々考えてたら夕飯の時間になったので、食堂へ行く。
そこでアサイさんに、後から行くからと伝える。
おい! 何を照れくさそうにしてるんだよ! ポイントの話に決まってるだろうが!
この下ネタ脳が!!
晩飯も終わったので、リストを持って早速アサイさんの部屋に行きノックする。
「開いてるわよ~」
部屋に入ると、何故かベッドに横たわってるアサイさん……。
「いらっしゃい、坊や」
俺は丸めたリストで問答無用で頭を叩いてやった。
「軽い冗談じゃな~い!」
より一層腹が立ったので、丸めたリストで頬をグリグリ。
「ほめんなはい」
どうやら謝っているようだ。これくらいで許してやろう。
「決めてきたぞ」
「何にしたの?」
「『技術』から『索敵』『必中』『罠』『サマナー』の4つ。
『属性』の力系から『生命力』と『魔力』をAにしてもらう事にしたよ」
「ふむふむ、了~解」
「で、相談なんだが、3分ごとに1つの習得にしてくれない? あの習得って、結構キツイんだよ」
「出来るんじゃない? それも含めて伝えてみるわ」
「よろしく」
携帯電話を取り出し、誰かに連絡してる。
その内、アサイさんの顔色が悪くなってきた。
「……ちょっと、それっておかしくないですか?! 何で私が?! 待ってください!! 待ってく……」
どうやら、また途中で通話が切れたようだ。
聞こえた部分だけで考えると、またアサイさんに不幸があるらしい。
「……バラバラは出来ないそうです。でも、福田君に苦痛を与えるのはこちらとしても不本意だと。
折衷案として、福田君が受ける苦痛の半分を、何故か私が受け持つ事になりました。
おかしくない?! ねえ、おかしいよね?!」
「ありがとうアサイさん。貴方の犠牲は忘れないよ」
「死ぬみたいな言い方は止めて!」
「きっと大した苦痛じゃないよ」
「前回の見てるから! 知ってるから!!」
「アサイさん、これが終わったら結婚するんだよね」
「死亡フラグ! それ死亡フラグだから!! それに結婚しないから!! 付き合ってる人もいないし!!」
「……ごめん」
「謝るな!!」
「……プークスクス」
「謝るなとは言ったけど、笑えとは言ってない!! マネすんな!! ムキー!!」
「……はぁ。さっ、来るのを待ちますか」
「溜息?! そして流した!! 非道だ!!」
そんな事をしてると、突然頭痛が来た!
しかも今回は全身が筋肉痛になったような痛みまで!
だが、前回ほどでは無い。つらいけど、耐えられないほどではない。
ふとアサイさんを見ると、ベッドの上で悶絶してた。
あれ? 本当に半分なのかな?
もしかしたら、俺の『属性』にある『ダメージ耐性』や『忍耐力』が働いてるのかも?
今回も5分ほどで痛みは治まった。
全身に痛みが来たのは『技術』習得のせいかもしれないね。
早速ステータスを確認する。
おぉ! 生命力がAになった事でHPが270になった! MPは570だよ!!
そして技術も、ちゃんと4つ増えてる! しかも全部Cになってるじゃないか! 奮発したなぁ!
ありがたや、ありがたや。
俺は、ベッドの上で泡吹いて気絶してるアサイさんを拝んでおいた。




