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オオキの村

書けたので投稿します。

俺達はさっさとスロットの店を後にする。

ウエダさんは「他の台も打とうぜ!」と言っていたが、「スロットの後はメシの約束だろ!」と押し切った。

近くで発見したメシ屋に入ろうとしたんだが、「あいつキングじゃないか? ヒソヒソ」と聞こえてきたのでやめた。

結局、屋台で色々と10万円分も買ってカバンに入れ、これを帰り道の馬車の中で食べようと決定。

馬車置き場まで戻ったので、換金して帰る事に。


「すみません、帰るので換金をお願いします」

「はい、判りました。カードを出してください。

 …………では、90万9500円です。お確かめください」

「はい、ちゃんとあります」

「ありがとうございました。またのお越しをお待ちしています、キング」

「な、なぜ、それを……?!」

「フフフ、もう有名になってますよ?」


半日で有名人になってしまった……。

まぁ2~3日も行かなければ、忘れられるだろう。


「そういえばさぁ、ウエダさんは全然ギャンブルしてなかったけど、いいのか?」

「あぁ、いいのいいの。あんなの見たら当たる気がしねぇよ」

「そ、そうか……」

「気にスンナって! 良いもの見れて幸運だったと思ってるぜ、キング師匠(笑)」

「合体させて言うな!!」


カジノの町を出てウエダさんの自宅に向かう。

ウエダさんの住んでいる所は「オオキの村」って名前だそうだ。

カジノの町から馬車で1時間で着くらしい。


村に行くまでにウエダさんと色々な話をした。

・結婚していて、子供もいる

・普段は雑貨屋をしている

・村の近くにはダンジョンがある

・ダンジョンが目当ての冒険者が来るので、村は結構栄えている

・ダンジョンにはモンスターが居る

・ダンジョンは10階まであるらしいが、そこのボスを誰も倒せない

・外にはモンスターはいないが、野生の動物がいるので夜は危ない


結婚しているとは驚きだ! しかも子供まで!

そんなんでギャンブルとかしてていいのか?


ダンジョンは気になるが、まだレベル1だしなぁ。HPも少ないし。

レベルが上がるとかHPが増えるアイテムが当たれば良かったのに……。

観光がてら、入り口くらいは見てみよう。


そうこうしている内に、暗くなる前に村に着いた。


「ここが俺の雑貨屋兼家だ!」

「お~! 結構大きいじゃないか!」

「冒険者のお陰で結構儲かっているからな。ささ、入った入った!」

「おう、お邪魔します」

「あなた、お帰りなさい。おら、その人は?」

「お父さん、お帰り~! お土産は~?」

「この人は福田さん。俺のギャンブルの師匠だ!」

「いえ、違いますからね?!」

「何言ってんだよ、師匠。ほら、ナミも挨拶しねぇか!」

「ナミです! 5歳です!」


奥さんは綺麗な人だ。黒髪で今はポニーテールにしている。前世にいたら女優でも不思議じゃない。

和服とか似合いそうだ。くそっ、ウエダめ、爆発しろ。

子供のナミちゃんも可愛らしい。大人になったらモテるだろうな。死ね、ウエダ。

今俺が魔法を使えない事を感謝しろ!


ナミちゃんがお土産を所望してたので、身代わりの指輪を1つプレゼントした。

ウエダさんが驚いてたが、多分いつでも当てれると思うので問題ない。

というか3個もいらない。

ナミちゃんは大喜びなので、いらない物を処分ついでというのは内緒。

奥さんにもあげようと思ったが、人妻に指輪を贈るのもアレなので、屋台で買った物を大量にあげた。

とても喜んでくれて、今晩のおかずにするそうだ。



翌日。

俺はダンジョンを見に行く事にした。

面白そうじゃないか、ダンジョン!

異世界に来た!って思わない?

ウエダさんと奥さんは雑貨屋の仕事があるからと、ナミちゃんが案内してくれる事になった。

指輪をあげたせいか、なつかれてしまったな。

あっ、俺はロリコンじゃないよ?!

指輪くらいしかあげる物が無かったんだよ?!


「哲司兄ちゃん、早く早く~!」

「はいはい、落ち着いて。初めてなんだから、村も見せてよ」

「村の中なんか後でも見れるよ~。早くダンジョンに行こうよ!」

「あ~もう、判ったよ」


俺は、ナミちゃんから「哲司兄ちゃん」と呼ばれている。

おじさんと言いかけたので、指輪を取り上げるような動作をしたら兄ちゃんに変更された。

俺は悪くない。いくらウエダさんと同じような年でも、子持ちとは違うのだ!!


ナミちゃんの案内でダンジョンに着いたのだが、これダンジョン?

どうみても洞穴と言うか、鍾乳洞の入り口って感じですけど……。

次回からダンジョンです。

ダンジョンでも運が活躍します。

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