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我が艦へようこそ1-3
「前回の本社からの補給で届いた新品だ。調整はウチの兵器係が済ませてある。臨検で何もなければ、あるいはそれで対処できる問題ならコフィンを開けるまでもないだろう。」
俺は薬室を除いて弾薬が装填されていないことを確かめると、ホログラフィックサイトの電源を入れ、グリップを握ると軽く頰付けして海洋遠間に浮かぶ多目的ブイに照準を合わせた。
体内のスマートガンリンクが同期し、目標との彼我の距離やその他正確な射撃に必要な調整を行ってくれる。
「こっちの調整は済んだ。そっちの戦術データリンクとの同期も済ませてある。」
「了解。こちらでもARを同期する。」
俺の視界内にいる小隊員達が淡く縁取られ、基礎的な位置情報やバイタルが俺は視界内に、彼らには高機能バイザーゴーグルに表示された。
サウサンプトン-キッド号のAR情報もダウンロードされ、注視した場所の内部構造が淡い光で大雑把に表示される。
「それじゃあ行こうか。」
停泊所に泊まったボートにクーネル、俺、警備チームの順で乗り込むと、船外機がけたたましい音と共に始動し、ゆっくりとタンカーへ向かって進み始めた。




