とうほうきんのもの
短いです
とうほうきんのもの
昔々、ある所に、ホウキに乗って空を飛ぶことが趣味の、女の人がいました。女の人は霧雨魔理沙という名前でした。
ある日、女の人がホウキに乗って空を乗んでいると……
「ぬあぅ! 手がすべって私が乗っているホウキと新品の八卦炉と大切な帽子とパチュリーから借りた本と霊夢に貰ったみかんとアリスに作ってもらった人形と香霖から奪い取った瓶コーラとにとりの光学迷彩を湖に落としてしまったぜ!」
不注意によって、女の人が持っていた所持品を、湖に落としてしまったのです。
女の人は大切な物を失くしてしまい、湖のほとりで泣いてしまいました。 しばらくすると、湖の中からチルノという妖精が出て来て、女の人に尋ねました。
「ねぇ、あたいが気持ち良く寝てたら空から物がいっぱい落ちてきたんだけど。あんたが落としたの?」
「ああ、私は大切な思い出を失ってしまったんだ……」
「そんなに落ち込まないでよ! 落とした物返すからさ!」
妖精は、湖の中から金のホウキを取り出しました。
「あんたが落としたのはこれ?」
「違う」
女の人が否定すると、次に銀のホウキを取り出しました。
「じゃあこれ?」
「違うぜ。私が落としたのは普通のホウキと緋々色金の八卦炉と大きな帽子とパチュリーの『これであなたも肉食系!』っていう本と霊夢にもらったみかん33個とアリスに作ってもらったパチュリーの人形と香霖から強奪した瓶コーラという爆弾とにとりがビニール袋と問違えて渡してくれた光学迷彩だぜ!」
「え? え? もう一回いって!」
「私が落としたのはオリハルコンのホウキと緋々色金の八卦炉と絶対に破れない布で出来た大きな帽子とパチュリーの『これであなたも肉食系! 相手の心も鷲づかみ!』っていう本と霊夢にもらったみかん63個とアリスに作ってもらったパチュリーの人形(等身大)と香霖から強奪した瓶コーラという食用爆弾とにとりがビニール袋と問違えて渡してくれた光学迷彩完成版だぜ!」
「落としすぎだよ! わかんないよ! もう全部あげるよ!」
妖精は正直な女の人に感心して、金の物品と銀の物品と女の人が落とした物品を全部女の人にあげました。
女の人は大層喜び、他の人に言いふらし、一躍有名人になりました。そしてある日、女の人は取材を受けることになりました。
「清く正しい射命丸です。今回魔理沙さんは巨万の富を得たそうですが、一体何が起こったのですか?」
「湖に物を落としたら妖精が現れていい物をくれたんだぜ」
「そうなんですか。くっくっくっくっくっ」
記者は、それを聞いて早速湖に向かいました。
「あやややややややややややや。故意に私の写影機と扇子を落としてしまいました!」
そうして記者は、号泣してしまいました。すると、湖の中から妖精が出てきました。
「……あたいが遊んでたらまた物がふってきたんだけど」
「はいそれは私の物です大切な地上デジタル一眼レフカメラと今流行りの『次世代型』『小型』『食べる』『塩』『生』『半熟』『女子』扇子『リッチ』『不景気により減量しました』を落としてしまったんです!」
記者が妖精の質問に答えると、それに怒り狂った妖精は、
「あたいの時間を邪魔するなーぁっ!」
と言って攻撃しようと思いましたが、記者が怖い目をしていたので湖の中へ逃げ込みました。
「あーあ。またにとりに新しい影写機を作ってもらうように“頼まなきゃ”ね……」
妖精は、正直な人には優しく、嘘つきには厳しいです。しかし、妖精にも都合が良い時と悪い時があります。
妖精は、正直者か嘘つきなのかだけではなく、相手の気持ちを考えられる人でなければ優しくしないのでしょう。
有名な童話って他に何があるのかなぁ?