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つる枯れ メモ帳の最新部

読んで頂き嬉しいです!



最初、このメモ帳は付喪神の国の内容を書き溜めて置くために使ってた。火のやけっか(結界桜のこと)みたいに頭良くて、一度に全部覚えられるわけじゃなかったからね!歴史書の群がくれた本のほうが分かりやすかったから、今は愚痴りノートになっている。


今日、金の群の銭が襲ってきた。死んだかと思った。火のとけっかが助けてくれたから無事だったけど、何かが少しでも違ってたらと思うと怖い。

よく覚えてないけど、火のがなんか言ってた気がする。火のは喋ってもまともに返事してくれないから、変だなぁ、というか、あのとき喋ってた意味が分からない!あたし、避けられてるわけじゃないの?というか、後述の件で記憶全部飛んだ。

けっかは、なんか変だった。あの人怒ったの初めてじゃないかな?いつものんびりしてて大丈夫かってくらいふわふわしてんじゃん、って思ってたら『桜』でどこかに消えたあと本堂の屋根から落ちてきた。

頭から落ちてきて首の骨折ってた。

これでも仰天ものなのにそのまま起き上がって平常トーンの声で、

『しまった、寝落ちした、ん?首?』

とか言ってふつーに動いて首よっこらしょって元の位置に手で支えたまんま、追投機のとこに歩いていった。

いや、ゾンビ映画ですか?

心停止してるでしょ、アレ。

血、出てたよ?

何で動いてるの?

結局、首は治った。完全に元通りに。


追投機の能力か『治癒』じゃないの気になっていたけど、あとから聞いたら心停止したところで治せなくなるわけじゃないそう。じゃあ、知ってて落ちたの?って聞いたら知らなかったそう。

つまり、金の群に襲われて死んでも甦れたわけで。なおかつ、けっか自身が身をもってそれを証明したわけで。


……けっかに全部任せてる形になってるけど、ほんとに大丈夫かな、彼女。一歩違うと恐ろしいことになってた気がするの私だけ?


落ちた原因といえば、『屋根の上なら不寝番できるはずだった、まさか寝落ちするとは』とかなんとか言ってた。無理です、あなたは一日9時間寝ないとダメな人です。寝てくださいと言って布団に叩き込んどいた。だから今は火のと二人で不寝番。


あんなちゃらんぽらんに助けられたの?

ちょっと腹立つなぁ。


だとしても、あたし達では金の群に勝てなかった。夜通し起きてても役に立たなきゃ意味がない。火のは険しい顔してずっと火の玉操ってる。能力操作の練習かな。


あたしには、何ができる?



物語の性質上、結界桜以外の内面を書けないので、メモ帳に書かれた日記という形でつる枯れについて書かせて頂きました。

読んで頂き恐悦至極に存じます。

ポイント等で応援していただけると作者がひじょーーーーーーに喜びます。


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