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見上げる空は一つ

作者: shoundo

一筋の流れ星が光っている。


段ボールの中で、一匹の子犬が吠えた。


子犬の鳴き声に、猫が答えた。


猫も、その流れ星を見上げた。


子犬の鳴き声に、カラスが答えた。


カラスは、流れ星と一緒に、空を飛んでみた。


子犬の鳴き声に、イルカが答えた。


イルカは、波しぶきを上げながら、流れ星に向かってジャンプした。


子犬は、うれしくなった。


みんなと心が一つになったことに。


もう一度、子犬は吠えた。


再び空に流れ星が光った。


みんなと一緒に眺める流れ星は、ひときわ、きれいに光っていた。


子犬の鳴き声に呼ばれて、小さな女の子が現れた。


「こっちにおいで。」


小さな女の子は、子犬の飼い主になった。


流れ星が引き合わせてくれた出会い。


吠える子犬と一緒に流れ星を見上げ、小さな女の子は笑顔で話しかける。


「今度は、どんなお願いをしたの?」


子犬の願いはただ一つ。


みんなと心が一つになりますように。


「叶うといいね。あなたのお願い。」


子犬は小さな女の子を見つめた。


「私のお願い?私はね、犬を飼いたいってお願いしたの。」


子犬はうれしくなって吠えました。


猫もカラスもイルカも、それぞれ答えてくれました。


「さあ、家に帰りましょう?名前を付けてあげるわ。」


子犬が空を見上げると、一筋の流れ星が光っていた。

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― 新着の感想 ―
[一言] 詩のような美しい情景が目に浮かびました。 とっても良いです!
2021/12/25 15:03 退会済み
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