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鷹弘短篇集  作者: 鷹弘
1/15

『手紙』

寒い寒い……


手紙を書こう


あの日 あの場所で別れた貴方に……

 拝啓


 年が明け、まだ来ぬ春が待ち遠しく感じられます。お身体に大事はありませんでしょうか。


 さて、あなたとお別れをしてから、早数ヵ月経過致しましたが、今どこで如何お過ごしでしょうか。


 お別れしたあの日、酷い暴言を吐いてしまいましたこと、大変失礼とは承知の上で、こうして書面にて謝罪させて頂きたく存じます。誠に申し訳ございませんでした。


 今私は寒空の下、少しでもあなたの気持ちに寄り添えればと思い、この手紙を書いております。私がご案内したにも拘らず、あなたの居場所は雪に覆い隠されてしまい、見つけることができません。日が差し込み、木々に新たな命が芽吹き始めた頃に訪ねさせていただきます。


 末筆ではございますが、あなたの次の人生が光多きものとなりますよう、お祈り申し上げます。


 敬具

どうか 雪を潜り抜け あなたに 届きますように

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