2 よくわからない便利スキルです?
おぅ今回は短いねぇ
罠にしてはやりすぎですよね…でも武器でもなさそうだし、いや、そもそもスキルって何かをするためのものじゃなかったっけ。わからんです。後で調べてみようかな、村の本で。
村にはスキルによってどんな効果があるか、どんな使い方をしてるのかを簡単にまとめた本があります。村長さんが昔の友達からもらったそうです。
「調べるのはまた今度にしよう、それに…」
今はまだ薪割りの途中だ。それになんとなく使い方はわかった。これは活用すべし、です。
スキルは決まった型にはまらず、使う人によって調整ができるって聞きました。なので、私はこの威力を是非生活に使えるようにイメージします。
やることは薪割り。残っている薪を横に縦に、壁になるように並べ直します。そしてその真上からあの刃を落とせば一瞬で割れるんじゃないかな?
「よし、《断頭台》!お願いします!」
声に応えるように新しく壁が生まれる。なんと薪を押さえる板付きでした。これが調整するってことなのかな。散らばったら大変だなってくらいしか思ってなかったけど、これはありがたい。
チリリリリ、ガスン!
大きな刃もさっきよりも薄くなってる。隙間に入るように薪の中に入りこんでます。えっと、断頭台を片付け…あ、ふっと消えた。1回目のもいつのまにか消えてる。そして綺麗に切れた薪だけが残りました。
なんて、便利なんだ…一瞬で終わったよ。