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しゃる・ざ・りっぱー  作者: ゆずこ
ギルドで働きます
43/53

37 3人の駆け出しさんです

今日の服はいつもとは違います。

サーナさんからのお願いで目立たない被り布付きの上着を羽織ってます。灰色に桜色や黒い線で四角や格子っぽい飾りがついてるのがちょっと可愛いです。


…よく見たらこれの《断頭台(相棒)》の刃です。じゃあこっちの格子は《監獄島(プリ)》ちゃんですか!?

え、外用の仕事着?一目で私ってわかる?いつの間に用意してたんですか!?

まさかのじゅちゅーせーさんです。


待ち合わせはギルドの中です。

入り口から入ってすぐは広く、よく仲間探しをしてる姿も見かけます。

その中で、3人組を発見しました。


「あの子達ですねー。お待たせしましたー!」


サーナさんが声をかけると、3人組はこっちを向きます。


「ギルドの職員か?で、そいつが護衛するっていう」


「アートさん、タリさん、フィカさんですね。そうですよー。こちらシャルちゃんです。よーく守ってあげてくださいね」


サーナさん必殺の笑顔がばちばちです。それから簡単な挨拶をします。


「アート、剣士」


「タリです、弓を使います」


「フィカよ、専門は風魔法。よろしくね」


「シャルです。…スキルはまだありませんが、よろしくお願いします」


やっぱり初めて見る顔です。

登録した後の数日はちょうど合わなかったみたいです。なら、私がスキルを持ってない子だってごまかせるかな?


「シャルだな。年は一つか二つ下か?あーおれは13だ。ちゃんと守るから安心しな」


年下、スキルなし、護衛対象、全部勘違いしてくれました。騙してるようです。ちょっと悪いことした気分です。


「自己紹介もすんだし、早速行きましょう。アートもフィカもいいね?」


「でわでわ、シャルちゃんを護衛しながら魔物オオカミを十匹倒してきてくださいー。倒したらシャルちゃんがしまいますのでー」


早速街を出て、森と平原のある外へ歩きます。途中で色々お話しもしました。心配してた突っかかりもなく、むしろ絶対に守ると意気込んでくれています。


「学校ってどんなところなんですか?」


「シャルちゃんはまだスキルが無いのよね。そうねぇ、ふつうの勉強もできてスキルについてよく学べるところかしら」


「勉強はめんどくさいけど、スキルの訓練はいいぜ。他のことよりもうまくできたって気がして気持ちいいんだ」


「僕も、両親は弓なんてからきしですから。学校で思う存分打ち込めるのはいいですね」


そこからは、普段の学校での過ごし方や勉強のこと、どんな訓練があるとかそういう話が続きました。


私は村の中でたった一人の子供でしたのでそれなりにみんなが教えてくれましたし、スキルは最初から上手にやってくれてます。

だから、学校に行く必要もないですけど、ちょっと楽しそうです。


平原は、見渡す限り魔物も動物もいませんでした。

その場合、平原オオカミでも森の中で食べ物を探していることが多いです。



森の中に入って少し、


「…向こうに何かいる?」


私がそう気づいたのは、べつに私の直感とかじゃないです。

街を出た時から《看守(ワー)》ちゃんからの派生《警衛》を広い範囲で反応だけを拾うようにお願いしてました。


「ほんとか?…気をつけて進もう」


アートさんは剣を使うので、自然と先頭に立って進みます。


「アート、真ん前で何か動いた」


全員がその場で警戒します。

アートさんは足元の石を拾い、前に投げ入れます。

すると、草木で見えにくいところから平原オオカミが一体飛び出してきました。


はわー、3人組の初戦闘です。

3人組(こんな小さいのにギルドから頼まれたのか…)

先輩と職員(シャルちゃんなら安心だな)

シャル「がんばえー」

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