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しゃる・ざ・りっぱー  作者: ゆずこ
ギルドで働きます
41/53

35 依頼を紹介されます

ギルドであちこちの仕事を体験し始めて、どのくらいでしょうか。

だいたい一月ですか。


今は順番に、買取、依頼、その他って感じで回っています。

最初の買取のとこも何回かお世話になりました。


どこも違った楽しさとか驚きがあるので、一つに決めるのは難しいです。


そう相談に行ったら、


「でしたら、いつでも全部に行けるようにします?必要に応じてって感じです」


「そんなことできるんですか?」


ギルドの仕事は、仕事別の集団ごとに動くことが多いです。人を雇うのも新しく何かをするのも、その場で決めたりします。

ギルド自体はそのいくつかの集団をまとめてるような感じです。

なので、どこにも顔を出すなんてあんまり聞かないんですが…


「そんなことも何も、私がそうですもん」


あーたしかに。いろいろ納得しました。

サーナさんどこにでもいましたもん。私の周りで色々助けてくれるためにいてくれるのかなとも思ったことありましたけど。

でも、そうですね。固まらずに色々できるのは楽しそうです。


「それに、シャルちゃんが暇な時やギルドが忙しい時以外は、うちの依頼をシャルちゃんが受けることもできますよ」


「…そういえば、最初はそういうつもりでしたね。忘れてました」


この街に来た理由は、ギルドで生活費を稼ぐことでした。今も同じような感じですけど、ちょっとだけ違いますね。


「じゃあ、明日から普通に依頼を受けてみようと思います」


「わかりましたー。また、大変な時にはお呼びしますねー」


こうして、ギルドの臨時職員からふつうの利用者になった。


…その後、各職場から少なくない悲鳴が上がったとか。




朝です。

今日からは依頼を受ける人です。


「…そういえば、ギルドの依頼をする人ってなんて呼ばれてるんだろう」


「うーん、特に決まってないですねー。昔はギルドは冒険者ギルドという名前で、そこの人を冒険者と呼んでたそうですよー」


今は冒険以外も多くなりましたからねー、だそうです。


そうです。

大体の人はどこかのギルドを拠点にして活動していますし、冒険と呼べるほどの依頼も実はそんなにありません。


「ですので、単にギルドやらギルドの人なんて呼んでますねー」


歴史を感じます。時代の変化です。


他にも、依頼を受けるのに資格が必要だったり、制限があったりと、命のやり取りも多かった時代は厳しかったそうです。

今はその人にできない事はそもそも受注させません。そういう判断も職員として重要なのです。


「あ、シャルちゃん。そういえばちょうどいい依頼がありましたよー。と言ってもうちからのなんですけど」


「ギルドからですか。どんなのですか?」


「簡単に言うと駆け出し数人の引率ですねー。その子達が困ったり危険なら助けて、それ以外は見守る感じですー」


「いやいやいや、私誰かを引っ張るなんてできるほど経験ないですよ?」


「たしかにそうです。でもシャルちゃんは個人で活動できますし、誰かを助けることもできますよね?」


うーん。それはそうですけどね。

うちの子達がいれば大抵大丈夫な気もします。

パッと出せてバッサリできる《断頭台(相棒)》だけで敵はいつでも倒せますし。

それに、駆け出しさんにとっても実戦を安全にできるのはいいことですね。

まさにギルドの駆け出し支援って感じの…うん?


「…それより、これって普段はギルドの職員がやってたりしませんよね?」


「…ソンナコトナイデスヨー」

シャル「私一人の手なんてたいしたもんじゃないですよー」

サーナ(正確で速くて可愛い救世主が消えたと大さわぎです)

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