32 おいしい成果
ちらり
ちらり
あ、サーナさん見つけました。依頼の掲示をしてます。
サーナさんってどこにでもいるって気がします。
「サーナさん、さっきぶりです」
「あらー、シャルちゃんですー」
ちょうど手に持っていた紙を貼り終えたようです。
「よし!おしまい!さぁご飯にしましょうかー」
てってってーと連れてかれたのは、ギルドの横にある食堂でした。
私が街にきた時にはここの反対から来たので、今まで知らなかったです。
うん?私ここに来てまだ街のこと何も知らないし、見てもいないですね。それはなんとかしたいです。
お昼時の食堂は大盛況です。
どこも美味しそうな料理が!
美味しそうに食べる人たちが!
いろんな料理の匂いが!
お腹すいてきます!
「料理ちょー!シャルちゃん定食お願いしますー!」
サーナさんなんですかそれ!?
やめてー!恥ずかしいー!!!!
ほどなくして厨房から料理が運ばれてきました。パンにカツに、それから野菜も。美味しそうですけど。
どの辺が私なんです?
「これはですねー、シャルちゃんの頑張った証です!」
「私のですか?」
「はい!まずこのお肉はシャルちゃんのオオカミ肉です。シャルちゃんのステキな処理と、うち自慢の料理人が合わさってー、食べなくてもわかる美味しさです!」
「これが、私の…」
「さらにさらにー!このお野菜はシャルちゃんがさっきまで受け取ったものを中心に使われてます!まさしく、シャルちゃんだけのシャルちゃん定食です!」
「言われてみると、これも、あっこのにんじんはあの子のだ…」
顔が熱いです。私だけの、なんて…!
おそるおそる、ぱくり。
おいしい!カツはサクサクで、パンもふかふか…お野菜はよく見ると不揃いなのもあるけど、パクパク食べちゃいます!
「おいしいです」
「でしょー?シャルちゃんが頑張った分美味しいご飯になったんですよー」
目の前には、私が頑張った証。
達成感です。
何がとは言えませんが、嬉しいなって気持ちが溢れます。
「それにしても、これ本当に平原オオカミですか…?こんな美味しいなんて…シャルちゃんも料理人もすごいとこんなになるんですか…」
「料理人さんすごいです。あの村でもこんなに美味しく出来る人いませんでした」
料理が上手になるスキルかー。
私は、うーん切るくらいしかできないです。
お花みたいにお野菜を切るんだったらできるかも?
でも食べ物で遊ぶのはもったいないです。
今は目の前のご馳走を美味しくいただきましょう!
シャル「ギルドで買い取ったの、勝手に使っていいんですか?」
サーナ「どれをどう卸すかもギルドの仕事ですー」




