31 よく動かすと疲れます
お話しが済んだので、お仕事に戻ります!
ちょっと精神的に疲れましたけど、心強い仲間がいるので頑張れます。
「シャルさん、大丈夫でしたか?本来は私たちがすぐに駆けつけなければいけなかったのですが、すいませんでした」
作業場から戻ろうとすると、グーノスさんが待っていました。
「いや、えっと、大丈夫です。結構空けちゃったのでまた受付に戻りますね」
「それなら心配入りません。シャルさんが事情を説明している間に他の方にやってもらっています。案外、そういう受け答えも訓練になるんですよ」
「そう、ですか。じゃあ他にすることはありますか?」
せっかく急にお邪魔させてもらったんだから、できることはしたいです。
「そうですね…では預かったものの選別などやってみますか?」
「やってみたいです!」
これは《審判》の十八番です。やるぞー!
「これはよし、これもよし、これはーちょっとダメ。これはよし。これは違うけどちょっと高い」
今やってるのは薬草の効果の強さ別で分ける作業です。
薬草って片手間に拾ってこれるから、大抵街の外に出る人はついでに拾ってくるそうです。
でもですね、その時雑に千切ったりすると効果が落ちるんですって。
なのでそういうのはちょっと安く買い取ります。素材として悪くとも、寄せ集めれば大丈夫らしいです。
「これ、は雑草。これはよし。これは…」
「ねぇねぇ。あなた?」
「え、あ、はい!なんですか!?」
突然女の人に話しかけられてびっくりしました。と、この方はさっきまで受付にいたような…
「あーごめんね、ビックリさせて。シャルちゃんだったっけ、ずっと薬草選別してるの?」
「はい、戻ってきてからずっとしちゃいました」
「休みなしで!?大丈夫?目とか頭とか痛くない?」
「いえ…?どこも大丈夫ですよ?」
ずっと座りっぱなしですし。
《審判》こそ疲れないか心配です。スキルに疲れるとかあるのかな?
「そうなの?受付にいた時もずっとスキル使ってたよね?」
スキルは、使っていると疲れがたまりやすいそうです。
よく見る時も、よく体を動かす時も、普段の他の動きよりか頑張ってるので疲れやすいのだとか。
中には、スキルを合わせた動かし方が一番負担にならないなんてこともあるらしいけど。
それもまたスキルです。
「鑑定するスキルってたくさんの情報に酔っちゃうこともあるんだよ。シャルちゃんは平気なんだー」
それは、私の場合は知りたいなーくらいのことだけ出してるからですね…
でもやっぱりそんなに疲れてないですね。
それからある分だけの薬草を選別が終わりました。これだけの量を仕分けましたよっと、記録もつけます。
目に見える作業はいいですね!達成感です!
時間は、お昼頃ですか?
そういえばご飯をサーナさんに誘われてたんでした。
どこにいるんでしょうか。
シャル「ところであなたは?」
「謎の職員お姉さんよ(ガチ)」




