26 もどってきたあの場所です
早速、ギルドのお仕事を体験します。
一通りやってみた後に、楽しくて出来るだけ利用者の目につきやすいところを中心にやっていくことになりました。
最初はどこに行くんだろうなー。
「実は初めはもう考えてたんですー」
そうして着いたのは、あの因縁の買取の作業場。
いえ、自爆しただけなんですけどね…
「おはよーございまーす、今日一日この子も入れてげてくださーい!」
まだ朝早くということもあって、人はまばらです。
でもその誰もが職人って感じで堂々としているというか、もしかして親方的な人たちでしょうか。
「サーナさん、おはようございます。それで、その子は…新人ですか?」
親方sの中でも静かで賢そうな男の人が出てきました。
他の人もじっとこっちを見てます。無言でそんなに見られるとちょっと怖いんですが…
「おはようございます、はじめまして、シャルです。サーナさんの紹介でしばらくギルドで働くことになりました。よろしく、お願いします」
ぺこり
うまく言えたかな?
ちょっと頭の中で練習してたけど、変なとこなかったよね…
「はじめまして、シャルさん。私はグーノス。ここで主に鑑定をしています。それにしても、ギルドで、ですか」
うんー?ギルドで働くんですよね私。
ここにいる人もギルドで働いてるんですよね?
「あの、何か変なことありましたか?ギルドはそんなに人を雇わない、とか…」
「あぁ、いえ。すいません。そんなことはないですよ。ただ、普通はそれぞれの部署が勝手に雇う人を選ぶので。最後はギルドが決定しますけど」
そりゃ目立ちますよねー!
現場の人がが見てもないよその人に、何も思わないわけないですしー。
「シャルちゃんはいろんなとこで体験してもらうので、ギルド雇いなんですー。なんでもできますしー」
親方sざわざわ。
あのーサーナさん?まだ何ができるかどうかとか自分でもわからないんですけど?
「それは、この作業場の仕事も一通りできる、ということですか?すごいですね。ですが…」
そういうとグーノスさんは近くにある大きな籠から草をいくつか取り出して
「一応、あなたの力を試させていただだきます」
グーノス「この子全然見えない」
シャル「鑑定筆頭みたいな人がどうして!あ、《監獄島》ちゃん・・・」




