25 当面の生き方です
「よく言ったぜ嬢ちゃん!ギルド アーレティ支部は嬢ちゃんを全力で応援するぜ!なんなら泊まってった部屋も自由に使ってくれ!」
いやいやいやいや!
それは流石に甘えすぎです!
むしろ変な目で見られたりするんじゃないの?
「シャルちゃんが謙虚なのはわかりますけど、これはこれで、ちゃんとこちらにもいいことがありますよー」
そう、なの?
「まず、私としてはシャルちゃんにはここで働いてもらおうと思ってます」
「へ?ギルドでですか?」
「街でも、何かにつけてここには人が集まります。それは情報が集まり広がるためには最高の場所です!」
それは、そう、かも…?
「人柄、技量、共によし。ギルドとして、こいつは大丈夫だって示せるしな。いいじゃねぇか。なら教育係はサーナがやれよ?」
「当然じゃないですか、誰にも変わらせませんよ?」
「あの、でも、今までそんなことやったことないので…迷惑ばかりかけると思います…」
「そこは大丈夫だと思います。やることは決まってますし、シャルちゃんはちゃんと相手と話しもできてます。それに、いざとなったら《審判》なり《看守》なり使えばいけるんじゃないですか?」
あ…その手があったのか…
《審判》さんは知りたいことを知るので情報を処理できるかも。
《看守》さんは作業を代行して助けてくれるかも。
よく思いつくなぁ。
…サーナさんこれを狙って勧誘してたりしないよね?
「まあ、私も先輩として助けますー。物は試しですよー」
「それじゃあ…はい…よろしくお願いします!」




