15 尋 問 開 始 です
あれよあれよと言う間に、ギルドの奥の方に連れていかれました。
これ、あれですよね。人の目がつかないところで色々話すまで終わらないやつですね。
意識したら、クラっと倒れそうになる…ほんと、なんであそこでやっちゃうかな…
にっこりにこにこ受付さん。もうその笑顔が怖いです。
「さて、わかってると思いますけど、私はあなたに色々聞かないといけません。あなたは、何者ですか」
名前呼びからあなた呼びになるだけでこんな空気が冷えた感じになるん…?いやな汗が止まらないし、でもそうやって黙ってると
「悪いことしてるって感じでもないですし、私もそう思ってます。でも、怪しいというかわからないことが多すぎるんです。」
えーえーそうでしょこちとら善良田舎娘ですよ。多少厄介を抱え込んでるだけですよ。にーがーしーてー!みーのーがーしーてー!!
「じゃあ、一つずつ言ってきますよ?あ、別に答えなくてもいいですからね」
逃げれんです。
「まず、あなたには情報を見るスキルがありますね?そしてギルドの外で一回使った」
「なっ!?」
なんで!?ちょっと確認しただけだし、バレることなんて…
「…あの手のスキルって使うと目が少し光るんですよ?まあ暗い場所でようやく気づくくらいですけど」
なんてこったい私の目に変わったことあっても自分じゃ気づかんわーい。
これには受付さんも苦笑のようで。もういっそ笑い飛ばしてください…
「次はですね、私は目がちょっとよくてですね、あと結構優秀な《分析》ってスキルもあります。だいたいのことなら見れば最大限情報を引き出せます。でも、あなたにはできなかった。スキルがわからないと判断したんです」
それは、なんで?
外から目が光るのが見えるくらいならちょっといいってもんじゃないでしょ?
それにそんなスキルなら、本当にすごい組み合わせのはずだし…おかしいのは私?
「心当たりないですか?じゃあさっきのことも兼ねて、自分を調べてみてください」
さっと小さい鏡を持ってきた。
逃げられん雰囲気だし、自分のことを自分がわからないのもちょっと怖い。しょうがない、見てみよう…
「…《審判》」
キラリと私の目が小さく光る。
『シャル
保有スキル
処刑スキル《断頭台》
派生《処刑人の剣》
処刑スキル《鉄処女》
処刑スキル《審判》
処刑スキル《看守》
処刑スキル《監獄島》』
…いや誰やねんあんたら。
アクミョウタカイスキルマシマシ




